TeamBuddy
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 「TeamBuddy(チームバディー)」は、静岡新聞SBSが行政や企業・団体と連携し、いつも身近にいて県民一人ひとりをサポートする相棒のような存在になりたい、という思いを込めたプロジェクトチームです。防災について「知る、学ぶ、備える、守る、つなげる、シェアする、つたえる」活動に取り組んでいます。
 今回のテーマは「シェアする」です。さまざまな立場の人が県内で男女共同参画活動を続けるNPOの代表理事、大国田鶴子さんに、誰にも公平で安全な避難所運営について聞きました。
OurBuddy#11

しずおか防災人防災は、男女共同参画の試金石

NPO法人静岡県男女共同参画センター交流会議 代表理事 大国田鶴子さん 1945年12月生まれ。静岡市葵区在住
あざれあホームページ www.azarea-navi.jp

防災は、男女共同参画の試金石

国は「2020年までにあらゆる分野で指導的地位に占める女性の割合を少なくとも30%程度にしよう」と旗振りしていますが、防災も例外ではありません。むしろ防災こそ、男女共同参画の試金石なんです。「防災訓練には女性も参加しているよ」という男性もいますが、女性も自主防や自治会の防災担当役員という組織はまだ少ないでしょう。対応方針を考え、指示するポジションに女性が決定的に足りないんです。

近年、避難所運営の課題が浮き彫りになっています。「トイレ」や「性」といったデリケートかつ避けては通れない事柄です。これらは「女性の立場からの意見が生かされにくい」という運営体制が原因で起こっています。

そこで静岡県が開発した避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)※」の本県版に私たちのNPO会員が考えた九つのシチュエーションを入れた「あざれあカード」を追加しました。「DV被害で逃げてきた女性が名簿への掲載を拒否している」「女子中学生が知らない男に抱きつかれたと怖がっている」「性別欄の記入をしてくれない」などは、男性中心の運営体制では手に負えないはずです。避難所で実際に発生して、対応に苦慮した事柄ばかりですから。

シチュエーションはまだまだあります。今年度中にこのようなカードを50枚程度作るのが目標です。「緊急事態だからがまんしろ」という乱暴な論法は避難所の円滑な運営につながらないという事を認識してもらうのが狙いです。じゃあどうしたらいいのか。対話を重ね、男性は、女性も責任者として受け入れ、自分たちの考えを押し付けない、女性は、男性任せにせずに積極的に関わってリーダーを務める―。これって防災に限らず、真の男女共同参画社会の実現に欠かせない根源的な考えでもあるんです。

※HUG…避難者の状態・事情が書かれたカードを、避難所に見立てた平面図に適切に配置し、次々投げかけられるシチュエーションへの対応を模擬体験するゲーム。

NPO法人静岡県男女共同参画センター交流会議代表理事 大国田鶴子さん
NPO法人静岡県男女共同参画センター交流会議 代表理事 大国田鶴子さん

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協力:静岡県危機管理部、静岡大学防災総合センター岩田孝仁教授

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