TeamBuddy
学ぶ

災害時を想定して食事をしてみた

「TeamBuddy(チームバディー)」は静岡新聞SBSが行政や企業、団体と連携し、いつも身近にいて県民一人ひとりをサポートする相棒のような存在になりたいという思いを込めたプロジェクトチームです。まずは防災・減災からはじめます。
12月4日は静岡県の「地域防災の日」でした。みなさんは、どのように防災対策を見直しましたか。
わたしたちTeamBuddyは「食」について考えてみました。前回お伝えした調査結果から、県民の50%近くが非常用の食料を備えていないことが分かりました。TeamBuddyのプロジェクトメンバーは、いきなり災害に直面したことを想定し、どの家庭にもありそうなレトルト食品や缶詰を持ち寄り、「防災×食」を考えてみました。電気、ガスが使えなかったら、どんな食事をすることになるんだろう?実際にやってみました。
  • 食感も大切だ!|味覚編
  • 知恵と工夫で乗り越えよう|栄養バランス編
  • 温めなくても…大丈夫です|常温で食べた編
OurBuddy#3

しずおか防災人いろいろなヒントを得ることができた今回のチャレンジ。
専門家に気を付けたい災害時の食事について聞きました。

公益社団法人静岡県栄養士会
災害担当理事 介護老人保健施設
アポロン管理栄養士 寺田 直哉さん

減塩意識した食品選び

人は食事の温度が低いと味の濃さを強く感じるので、レトルト食品も常温ではより塩気を感じたはずです。

災害時は水がとても貴重になりますが、人間は塩分を取るとナトリウムを排出するためにのどが渇き、水が飲みたくなります。水を飲むと、トイレに行きたくなりますが災害時はトイレも不便になるので、節水の観点からも、食品の組み合わせに注意し塩分摂取が多くならないように気を付けましょう。

野菜ジュースやゼリー、フルーツの缶詰などはぜひ用意しましょう。 さらに乾燥マッシュポテトやきな粉、スキムミルクなどの粉末は、水に溶くだけで炭水化物やたんぱく質を補うことができるので、栄養の偏りを避けるためにも活用しましょう。

食のミスマッチに注意

食事は栄養摂取だけでなく、人間の心理にダイレクトに作用します。見た目や食感に変化を付けることで食事が楽しみになります。

注意したいのが食事のミスマッチです。家族に、飲み込む力が弱い高齢者がいる場合は、汁状のものより、とろみがある食事が必要です。小さい子がいる場合、食品アレルギーの問題や、大人向けの味付けでは濃すぎたり、辛すぎたりする場合もあります。食料を備蓄する際は、家族構成を考えた品ぞろえを心掛けてください。

昨年、茨城県で水害が起きた際、静岡県栄養士会も栄養士を派遣し、避難所の保健師と連携して栄養相談を行い、高齢者向け食品や野菜ジュースなどを配り、ミスマッチ解消を図りました。

普段から災害を想定した食事を考えることはとても重要です。実際に食べてみることで、家庭に足りない食材や道具が分かるからです。家族全員が、できるだけおいしく、バランスよく食べられる工夫を考えてみましょう。

公益社団法人静岡県栄養士会 災害担当理事 介護老人保健施設 アポロン管理栄養士 寺田 直哉さん
公益社団法人静岡県栄養士会 災害担当理事
介護老人保健施設 アポロン管理栄養士
寺田 直哉さん