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14年目の司令塔、大田尾選手が勝利で別れ ラグビー・ヤマハ発

(2018/1/14 08:33)
現役最後の試合で果敢に突破を図るヤマハ発動機の大田尾竜彦選手(中央)=13日午後、東京・秩父宮ラグビー場
現役最後の試合で果敢に突破を図るヤマハ発動機の大田尾竜彦選手(中央)=13日午後、東京・秩父宮ラグビー場

 今季限りの現役引退を表明していたラグビー・トップリーグ(TL)、ヤマハ発動機の大田尾竜彦選手(35)が13日、東京・秩父宮ラグビー場で行われたTL3位決定戦に先発フル出場し、28―10で勝利して、有終の美を飾った。活動縮小や入れ替え戦、日本選手権の優勝。チームの浮沈を知る14年目のベテランが、多くのファンに惜しまれつつジャージーを脱いだ。
 佐賀工高、早稲田大を経て2004年にヤマハ発入りし、翌年から攻撃の組み立て役のスタンドオフ(SO)に定着した。08年には五郎丸歩選手(31)らが加入。チームは順調に力を伸ばしつつあった。
 ところがヤマハ発はリーマン・ショックによる経営不振で09年、プロ契約廃止などラグビー部の活動縮小を発表した。主力ら13人が移籍、退部する中、大田尾選手は同期の山村亮選手(36)らとともにチームに残った。
 「『必ず(活動を)戻す』という柳弘之社長(現会長)の一言が大きかった」と大田尾選手。リーグ最少の36人で臨んだ10~11年は下部リーグとの入れ替え戦を経験するほど苦しんだが、「あの状況で頑張れたのは自分の財産」と振り返る。
 窮地を救ったのは早大時代の恩師だった清宮克幸氏(50)だ。11年にヤマハ発の監督に就任し、15年に日本選手権初優勝に導いた。大田尾選手は「懐の深さとリーダーシップがある。ラグビー人生を2度変えてもらった」と感謝する。
 現役最後の試合は巧みなキックパスでトライを演出し、観客をうならせた。「どんな心境で試合を迎えるのか怖さもあったが、何も変わらなかった。どうやってチームを勝たせるかを考えていた」。最後まで冷静沈着な司令塔だった。

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