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ロシアへ挑む/サッカーW杯(下)大島僚太選手

(2018/5/15 11:00)
卓越した技術で観客を魅了する大島僚太選手。静岡学園高出身初のW杯出場に期待がかかる=2月、エコパスタジアム
卓越した技術で観客を魅了する大島僚太選手。静岡学園高出身初のW杯出場に期待がかかる=2月、エコパスタジアム

 ■五輪戦士 次は最高峰
 ひたすらボールを触り、感覚を研ぎ澄ませていく。静岡学園高サッカー部が練習する静岡市駿河区の谷田グラウンド。「プロの世界で生き抜くための大事な部分や基礎はあそこにある」。練習場に広がる今も昔も変わらない光景が、J1川崎フロンターレの大島僚太選手(25)の原点だ。
 個人技で圧倒する技巧派集団の中で、中学、高校時代を過ごした。居残り練習を繰り返す姿を、同校の川口修監督(44)は鮮明に覚えている。「毎日、ずっとドリブルしていた」。Jリーグで相手の激しい守備をしなやかにかわす技術は、日々の積み重ねで培われた。
 大島選手は2011年に高卒1年目でJリーグデビュー。16年から川崎で日本人初となるエースナンバーの10番を背負い、昨季はJリーグ王者に輝いた。攻撃的なパスサッカーの核として観客を魅了するプレーは、母校の選手にとって憧れの的。「僕らの時代はカズ(横浜FCの三浦知良)さん。今は大島(選手)を目指して、入学してくる」。同校出身の川口監督は日本サッカー界の象徴ともいえる先輩に、教え子の成長を重ねる。
 川崎で活躍を続ける大島選手だが、日本代表では思い通りにプレーできていない。出場3試合中2試合が負傷交代。しかし、3月のマリ戦はピッチを退いた後にチームのリズムが悪化した。中盤の要として周囲を生かすプレーが大島選手の真骨頂。不在故に存在の大きさが際立った。
 静岡学園高は70人以上のJリーガーを輩出してきたが、まだ一人もW杯戦士を出していない。全国制覇を遂げたことのある名門にとって、大島選手は期待の星でもある。川口監督は「W杯の選手を出すのは大きな目標。何とか選ばれてほしい」と望む。
 大島選手自身もW杯への思いは強い。16年にサッカーの本場ブラジルで開かれたリオデジャネイロ五輪で、日の丸を背負って戦った経験が気持ちを熱くさせた。「国の威信をかけて戦う本気の場に出たい」。世界を意識し始めた国内屈指のテクニシャンが、新たな道を切り開く。

 大島僚太(おおしま・りょうた) 1993年1月、静岡市清水区生まれのMF。2011年に静岡学園高からJ1川崎フロンターレ入り。16、17年にJリーグ優秀選手賞を受賞。16年はU―23(23歳以下)アジア選手権で日本の初優勝に貢献し、リオデジャネイロ五輪に出場した。同年9月にA代表デビューし、国際Aマッチ3試合。

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