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廃部の危機越え、全国大会に初出場 池新田高剣道部

(2018/2/1 17:40)
菊池竜平顧問(左)から全国大会に向けた心構えなどについて聞く剣道部員=1月中旬、御前崎市の池新田高
菊池竜平顧問(左)から全国大会に向けた心構えなどについて聞く剣道部員=1月中旬、御前崎市の池新田高

 剣道の静岡県高校新人大会で準優勝し、全国大会初出場を決めた御前崎市の池新田高男子剣道部。3年前は部員が1年生2人で、団体戦出場はおろか廃部の危機にあった。現部員も中学時代は無名の選手ばかり。地道な努力に加え、指導者の強い信念で悲願を果たした。
 1月の新人大会。池新田高はノーシードで勝ち上がり、準決勝で第2シードの東海大翔洋を破った。5人中4人が引き分け、中堅戦で、相手の反則で得た1本で試合に勝った。「一人一人勝てなくても負けないことを徹底した」。菊池竜平顧問(29)は振り返る。
 菊池顧問が赴任した年、3年生の引退後に残った2人の1年生が「辞めたい」と漏らす状況だった。だが2人がその後踏ん張り、少しずつ部員を確保。現在は10人になった。
 「(強豪校の)磐田東高と全国出場を争う存在になることを意識している」。現2年生が入部した16年4月、菊池顧問は部員に繰り返し訴えた。技術だけでなく、勝ちにこだわる姿勢も徹底させた。練習試合で負けても悔しさを感じない態度に憤り、会場に残したまま帰った時もあった。
 県高体連剣道専門部の増田真二委員長(54)は「池新田は気迫と集中力が違った。先生も生徒も本気で全国を狙っているのが伝わった」とたたえる。
 全国大会は3月26~28日に愛知県で行われ、磐田東高とともに臨む。鈴木寛也主将(2年)は「目標はベスト8。県代表として恥ずかしくない試合をする」と誓う。

 ■食事を安価で 社会人剣士が練習相手 地域の支援も力に
 池新田高剣道部が全国出場を決めたのは地域の支援も大きい。御前崎市の飲食店「夢想屋」は下宿生活の部員6人に1人500円で夕食を提供する。日替わりメニューは栄養満点でご飯は食べ放題。大本昌義店主は「あれほど真剣な先生と生徒はいない」とほれ込む。鮮魚店「魚政」は地魚、「アグリサポート」は生産した米を安価で用意する。掛川市の実業団などの社会人剣士は練習相手を務めている。
 下宿生の2年中山竜さんは入学時から体重が10キロ増。東海大翔洋戦では個人戦準優勝の相手に引き分けに持ち込み、チームに勢いを付けた。「地域に恩返しするためにも頑張りたい」と稽古に励む。

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