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回顧 J1清水(中)攻守で助っ人 ドウグラス加入で勢い

(2018/12/6 16:21)
7月に加入し、11得点を挙げて攻撃陣を引っ張った清水のドウグラス(中央)=10月7日、アイスタ日本平
7月に加入し、11得点を挙げて攻撃陣を引っ張った清水のドウグラス(中央)=10月7日、アイスタ日本平

 7月に加入した助っ人が清水を上昇気流に乗せた。ブラジル人FWドウグラス。スピードと強さを兼ね備え、出場15試合で11得点と別格の活躍で攻撃陣を引っ張った。
 「日本でプレーしたいようです」。トルコ1部のチームを契約満了で退団したドウグラスの近況を伝えたのは、かつて一緒にJ2京都に所属した清水のチームスタッフだった。徳島と京都でプレーし、2015年は広島で21得点を挙げJ1優勝に貢献したストライカー。強化部は守備型選手の補強を進言していたが、1月に11年ぶりにゼネラルマネジャーで復帰した久米一正は「残留争いを繰り返すチームに必要なのは得点力」と獲得へゴーサインを出した。
 ドウグラスは得点パターンの速攻にぴたりとはまった。7月22日のG大阪戦で後半途中にデビューし、頭で流し込んだシュートが決勝点。試合の度に周囲との連係に磨きがかかり、守備でも献身的なプレーが光った。夏の移籍市場で清水の補強はたった1人。元スペイン代表イニエスタ、フェルナンドトーレスなど名高い外国人が来日したが、ドウグラスの貢献度は群を抜いていた。
 清水の躍進は攻守に力を発揮した外国人なしでは実現しなかった。ポルトガル語通訳のルイス・メイレレスは「清水の外国人は、個ではなく組織で戦うスタイルをよく理解している」と話す。ブラジル人FWクリスランは前半の攻撃陣を支え、昨季は出番が少なかったDFフレイレは日本のスピードに順応し、球際で体を張った。元韓国代表DFファン・ソッコは最終ラインの防波堤となって相手の攻撃を食い止めた。
 清水の強化に手腕を振るった久米は11月23日、大腸がんのため63歳で急逝した。「俺がいなくなっても、すぐに弱くなるような仕事はしていない。スタッフ全員を信じてほしい」。病状を知っていた社長の左伴繁雄は久米の言葉が忘れられない。
 「オリジナル10の清水は常に上位にいないと」。志半ばだった久米の遺志を、受け継がなければならない。=敬称略=

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