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苦難越え平昌、集大成のリンク 伊藤(浜松工高出)「出しきる」

(2018/2/10 07:58)
引退からの復帰後、代表入りを果たし、3度目の五輪に挑むショートトラック女子の伊藤亜由子選手(右)=5日、江陵(共同)
引退からの復帰後、代表入りを果たし、3度目の五輪に挑むショートトラック女子の伊藤亜由子選手(右)=5日、江陵(共同)

 苦しんだ末にたどり着いた3度目の大舞台で集大成の滑りを見せる。平昌五輪スピードスケート・ショートトラック女子日本代表の伊藤亜由子選手(31)=トヨタ自動車、浜松工高出=が10日、3000メートルリレー予選に臨む。前回ソチ大会後に一度は引退しながら現役復帰。土壇場で代表に滑り込んだベテランが、若い日本代表を引っ張る。
 伊藤選手は2016年1月、復帰後最初の全日本選手権で4度目の総合優勝を飾った。だが、平昌五輪の代表選考対象となった昨年9月の2大会で出遅れ、代表入りは絶望的な状況に追い込まれた。
 最終選考の12月の全日本選手権までは「スケート人生で最もつらい3カ月間だった」と振り返る。だが、落ち込んだのは最初の2週間だけ。「可能性はゼロではない。現役復帰を決めた時の『諦めない』という気持ちを思い出した」。500メートル、1000メートルとも上位に食い込み、日本スケート連盟の強化部推薦枠で最後の5人目に選ばれた。「今までで一番うれしかった」と涙を流した。日本のエースだった過去2大会とは違う喜びだった。
 女子代表でただ1人の30代。昨年2月の札幌アジア大会3000メートルリレーでは若手の遅れを再三取り戻す試合巧者ぶりを発揮し、3月の世界選手権は銅メダル獲得に貢献した。トップスピードはまだ若手に引けを取らない。本番会場の練習でも「日本の氷に近い。アジア圏の選手に有利」と手応えをつかんでいる。
 各国の選手が入り乱れる氷上で五輪初出場の後輩を統率する役割も求められる。「今までの五輪は悔いばかりが残った。全てを出しきって応援してくれる人たちに最高の笑顔を届けたい」。自ら「最後」と位置付けた五輪がいよいよ始まる。

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