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変わる高校野球(上)パワー野球の時代 強化方針にチームの色

(2017/12/30 14:25)
トレーニングに取り組む常葉大菊川ナイン=常葉大菊川高
トレーニングに取り組む常葉大菊川ナイン=常葉大菊川高
練習試合で森下監督(右)の指示を聞く御殿場西ナイン=常葉大菊川高
練習試合で森下監督(右)の指示を聞く御殿場西ナイン=常葉大菊川高

 今夏の全国高校野球選手権は史上最多の68本塁打が生まれた。パワーで圧倒する近年の高校野球に対し、議論は金属バットの是非にも及んだ。静岡県内でも時代にどう対応すべきか、試行錯誤が繰り広げられている。100回大会となる来夏を前に将来の展望を探る。
 常葉大菊川の高橋利和監督は「打ち勝つ野球」をチームカラーに掲げる。「振る、打つ、飛ばす。見る人が楽しい野球が菊川らしさ」と時代を味方に付ける。同校は今冬、体づくりに本腰を入れる。以前は自主性に任せていたが、全体練習の最初の1時間を下半身や体幹強化のトレーニングに充てる。2007年の選抜優勝時の正捕手で、社会人野球を経て4月に母校に着任した石岡諒哉副部長が力を入れている。
 今秋の東海大会の登録20人は平均身長171・3センチ、体重64・4キロと細身だが地区、県で計9本塁打を放った。屋内外に計7台の打撃マシンを備える同校。石岡副部長は「前からの球を打つ時間が増え、捉える技術は高い。体が小さくても打てるが、全国の投手に対抗するには体の強さも必要」と考えた。
 東海2回戦で東邦(愛知)の145キロ超の右腕扇谷莉に、チームは4回1/3を1安打に抑えられた。奈良間大己主将は「高いレベルの投手を打てなければ全国でも勝てない。トレーニングの必要性を感じている」と話す。
 「昭和の野球に立ち返る。気合と根性で勝負する」と、時代の逆行を宣言するのが常葉菊川前監督で昨秋から御殿場西を指揮する森下知幸監督。「今の高校野球はメジャーリーグのよう。時代のニーズに合っているのだろう」と印象を語る。だが、体を鍛えてパワーヒッターを育てようとはしない。戦力、設備などで強豪に及ばないチームにとって「同じスタイルで勝つのは無理」と考えたからだ。
 フルスイング、犠打なし、一発攻勢でビッグイニングをつくる-豪快な打撃で時代の先陣を切ってきた印象が強い森下監督。だが、07年に常葉菊川を選抜優勝に導いた当時も強さの根幹は守備と走塁だった。指導の本質は変わらない。「打球は体で止めろ」「踏み込んで逆方向に打て」と泥くささをより前面に出し、うまさより勝敗への執着心を求める。
 土屋佑輝也主将は「練習で気を抜くと本番で大きな差が出る。選手自身が変わらなくては」と覚悟を口にする。1995年夏の韮山以来、22年間甲子園から遠ざかっている県東部に、風穴をあける挑戦が始まっている。

 <メモ>近年のパワー野球 今夏の甲子園出場校の平均体重(登録18人)は優勝した花咲徳栄(埼玉)が74.83キロ、強打が武器の大阪桐蔭は75.11キロ、横浜(神奈川)は76キロなど。決勝は両軍合わせて29安打、準決勝2試合も計38安打と計25安打の打撃戦だった。2番に強打者を据えて強攻策を取るチームが増え、大量点差を覆す逆転劇も多くなった。

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明治安田J1(今日の予定)

◇第9節 1回戦
仙 台 - 磐 田 (14:00)
清 水 - F東京 (13:00)
広 島 - 鳥 栖 (14:00)
浦 和 - 札 幌 (16:00)
川 崎 - 鹿 島 (16:00)
横浜M - 湘 南 (16:00)
神 戸 - 名古屋 (16:00)
G大阪 - C大阪 (19:00)
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