浜松開誠館、前回8強と互角 全国高校サッカー選手権
(2019/1/3 09:08)-
浜松開誠館の足が一瞬止まった。後半23分。自陣深くで長崎総合科学大付の右サイドでのパスに対し、市川と前田の出足が遅れた。「どちらがいくか迷ってしまった」と前田。悠々とクロスを上げられ、痛恨の失点を喫した。
ハードワークが売りの相手に対して一歩も引かなかった。激しいプレスにも冷静に対処。中盤の底に入った市川は「イメージ通り。(相手の)スピードは見えるレベルだった」と振り返る。前田も「うまくプレスをかわせた時は、開誠館らしいサッカーができた」と言う。「闘う、走る、粘る」のスローガンを体現し、初出場で前回8強の強豪と互角に渡り合った。だからこそ、一瞬だけ許した隙が悔やまれる。
選手として清水商時代に全国制覇した青嶋監督は「私の力不足。『もっと努力しろ』と言われているようだった」と責任を一身に背負い、「結果が出ないと優秀な選手はそろわない。魅力ある地域、チームにしていかないといけない」と決意を新たにした。
部の目標の「全国制覇」には遠く、県勢としても4年連続の初戦敗退。「来年もここに戻ってきてほしい」と後輩に託す山田主将。不完全燃焼のままでは終われない。
■華麗な連係実らず
浜松開誠館が前半17分、華麗な連係プレーでスタンドを沸かせた。市川の縦パスを岡島がワンタッチでゴール前へ。前田が2列目から飛び出し、相手GKとの1対1をつくった。複数の選手が連動し、相手守備陣を手玉に取った完璧なパスワークだった。
しかし、最後に仕留め損ねた。決定機を逃した前田は「あそこで決めていれば、結果が変わっていたかもしれない。本当に申し訳ない」と悔やんだ。
見せ場はつくったが、シュート数は4本のみ。攻撃力不足を痛感させられた青嶋監督は「相手の守備を崩す力を付けて(全国に)戻ってきたい」と誓った。
- 浜松開誠館、長崎総合科学大付に0―1 全国高校サッカー選手権(2019/1/3)
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