静岡新聞SPORTS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

挑む初陣 浜松開誠館サッカー部(下)監督の夢へ「勝利」を追求

(2018/12/29 11:32)
初めての全国大会に向け、指導に熱が入る青嶋監督(右)=浜松開誠館総合グラウンド
初めての全国大会に向け、指導に熱が入る青嶋監督(右)=浜松開誠館総合グラウンド

 「僕も浜松開誠館でサッカーがしたい」。11月の全国高校選手権県大会決勝。浜松龍禅寺FC(浜松市)の児童たちが、地元高校の勇姿に目を輝かせた。
 浜松開誠館の全国初出場は西部地区の悲願だった。西部勢の全国選手権出場は浜名以来41年ぶり。同校の主力ボランチ川畑を輩出した龍禅寺FCの高須代表にとっても感慨深かった。「西部でも通用すると示してくれた。子どもたちの目標になる」。青嶋監督と長年懇意にしてきた高須代表は、浜松開誠館出身でJ1清水の竹内ら多くの龍禅寺FC出身者が県大会の壁に涙をのんだ悔しさも知っていた。だからこそ余計にうれしかった。
 2002年創部の浜松開誠館中サッカー部の初代監督として赴任した青嶋監督が最初に抱いた夢は「この地域に日本を代表するサッカークラブを立ち上げる」ことだった。ただ、当初はグラウンドにネットも照明もなかった。伝統校がひしめく県中部に比べてサッカーが盛んな地域ではなく、選手集めも苦労した。「できるわけがない」。周囲の目は冷ややかだった。
 しかし、次第に力を付けると、周りの見方は変わってきた。子どもたちの進路選択にも影響を与えた。沼津ジュニアユース出身のMF久保の進学理由は「開誠館のサッカーに憧れた」から。全国選手権も夏の全国総体にも出ていなかったが、「絶対に全国切符を取る時が来る」と信じていた。地元以外の子どもにも注目を集めるチームに成長した。
 青嶋監督の持論は「1番を目指さないと意味がない」。サッカー部の目標に全国制覇を掲げる。ただ、監督がその先に見据えるのは、清水商高時代に過ごした街の光景だ。見ず知らずの人が関係者のように声を掛けてくれるような「いろんな世代が楽しみ、サッカーが地域に根ざした日常」を思い描く。そのためには「結果が必要」と強調する。
 初の全国。チームは「初戦に焦点を合わせている」と、1月2日の長崎総合科学大付戦に集中する。チームは29日に現地入り。万全の準備を整え、夢の実現に向けた新たな戦いに挑む。

高校サッカーしずおかの記事一覧

スポーツアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
試合がありません
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト