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挑む初陣 浜松開誠館サッカー部(上)中高一貫「6年計画」育成

(2018/12/29 11:30)
全国高校選手権に向けて熱を帯びる浜松開誠館高イレブン。ピッチ脇では中学生も練習する=浜松開誠館総合グラウンド
全国高校選手権に向けて熱を帯びる浜松開誠館高イレブン。ピッチ脇では中学生も練習する=浜松開誠館総合グラウンド

 30日に開幕する全国高校サッカー選手権に浜松開誠館が初めて挑む。中部勢の壁を破り、西部地区のチームが代表権を手にしたのは41年ぶり。創部14年目で初の全国行きを決めた強さの背景を探る。
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 「あの時は正直きつかった」。浜松開誠館の主力DF児玉は高校1年の冬の出来事を鮮明に覚えている。新チーム発足後、青嶋監督に命じられたのは「中学チーム行き」だった。入学直後の県総体でベンチ入りした児玉にとって、中学生との練習は屈辱的だった。当初は“降格”の真意を理解できなかった。
 中高一貫の浜松開誠館には、各年代に求める技術や動き、戦術理解の基準がある。中学年代は基礎練習に重点を置き、高校年代は実戦練習の比重が増す。6年間を通した指導で選手を鍛えている。
 青嶋監督は基礎の大切さを英語に例えて説明する。「基本の文法や単語が分からないと英語は理解できない。サッカーも基礎がないと応用は無理。つまずいた所まで戻らないと」。基準に満たない選手は、相応のレベルで必要な能力を身につける。学年の枠にとらわれず、実力に合わせた指導を意識する。
 高校から浜松開誠館の門をたたいた児玉に足りなかったのは、ボールを扱う基本技術の徹底だった。身体能力の高さでカバーしてきた弱点を、約2カ月の“修行期間”に克服した。「当時は学ぶべきことを学ばず、自分がしたいプレーだけをしていた。(中学生との練習で)謙虚になれたし、良い経験になった」と自身の変化を実感する。
 逆のパターンもある。1年生FW熊取谷は中学3年の秋に高校年代のプリンスリーグ東海にデビュー。得点も挙げ、現在は10番を背負う。青嶋監督は今季も選手権優勝後のプリンスリーグで中学生を起用した。同校は中学生も高校生も同じ時間帯に同じグラウンドで練習する。普段から高校レベルを体感し、選手の可能性を引き出す環境も整っている。
 スタッフも学年の壁を超えて指導に携わる。青嶋監督が中学生の大会でベンチ入りし、中学チームの岡本監督は高校の大会にベンチ入りしている。「ここまでやっているチームは全国的に見ても珍しいのではないか」と岡本監督。中高一貫の指導が、開誠館の強さの源になっている。

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