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東日本大震災6年、亡き父に誓う活躍 J3沼津の菅井選手

(2017/3/10 17:10)
開幕戦の先発出場を目指して練習する菅井拓也選手=9日、沼津市の愛鷹広域公園スポーツ広場
開幕戦の先発出場を目指して練習する菅井拓也選手=9日、沼津市の愛鷹広域公園スポーツ広場

 今季、J3に初参戦するアスルクラロ沼津に、東日本大震災の津波で父を亡くした仙台市出身の菅井拓也選手(25)=沼津市=が加入した。震災を乗り越えてJリーガーになる夢をかなえた菅井選手は、プロになることを後押ししてくれた母への感謝を胸に18日のホーム開幕戦で先発出場を目指す。
 菅井選手は小学生からサッカーを始めた。仙台大サッカー部でJリーグのクラブとの練習試合を重ねるうちに漠然と抱いていたプロへの夢が「自分にもできるはず」と現実味を帯びた。
 東日本大震災が発生したのは大学1年の時。練習中に立てないほどの揺れに襲われた。母久美子さん(52)と祖母、姉、弟は無事だったが、父勝己さん=当時(47)=は津波に流され、発生から約1週間後に宮城県内の遺体安置所で身元が確認された。
 「家計のことを考えるとサッカーは続けられないかもしれない」。諦めようとした菅井選手に久美子さんは「好きなことをやって」と背中を押した。菅井選手は「父が亡くなり、より頑張らないといけない」と自身を奮い立たせた。
 大学卒業後、日本フットボールリーグ(JFL)ヴァンラーレ八戸(青森県)に所属した。2015年シーズンはJFLベストイレブンに選ばれる活躍で昨年は、キャプテンを務めた。
 18日の開幕戦には久美子さんも仙台から応援に駆け付けるという。13人の新戦力が加わり、レギュラー争いが激しくなっている沼津。先発出場は容易ではないが、つらい経験をしてもサッカーを続ける環境をつくってくれた久美子さんに「試合でチームの勝利に貢献することで恩返ししたい」と活躍を誓う。

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