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<つながる五輪物語(下)>「西浦小駅伝」発祥

(2013/9/12 09:16)
第1回大会に出場した後藤勝己さん(左から2人目)の話に耳を傾ける子どもたち=沼津市西浦
第1回大会に出場した後藤勝己さん(左から2人目)の話に耳を傾ける子どもたち=沼津市西浦

 校庭の前は駿河湾の青い海。視線の先にそびえる富士山は、雲間から裾野をのぞかせる。沼津市立西浦小は毎年1月、絵はがきのような風景が目の前に広がるコースで駅伝大会を開いている。保護者も地域住民もたすきをつなぐ駅伝は、1964年の東京五輪をきっかけに始まり、本年度50回目を迎える。
 吉川智子校長(58)は「東京五輪は学校にとって特別な存在。子どもはみんな駅伝の由来を知っている」と力を込める。小学生の時、沼津市内の沿道で東京五輪の聖火ランナーに旗を振ったという吉川校長。「節目の年に再び東京五輪開催が決まるなんて夢のよう」と喜びもひとしおだ。
 駅伝大会を発案したのは、体育主任を務めていた元教諭の大川八十三さん(82)=同市内浦=。「今も続いているとは知らなかった」と驚く。放送室に集まり、ラジオから伝わる東京五輪の熱戦の様子に毎日、耳を傾けた。日本選手の活躍が、敗戦を乗り越えようとする日本の姿に重なり、胸が熱くなった。
 「学校や地域が活気づくことが何かできないかと考えた。駅伝開催に地域も全面的に協力してくれた」と懐かしむ。
 地元でミカンを生産する後藤勝己さん(60)は6年生の時、第1回大会に出場した。「駅伝の記憶はおぼろげだが、五輪の熱気はすごかった」。運動会で披露するため、体育の授業はテーマソング「東京五輪音頭」の踊りの練習ばかりだったことは覚えている。
 西浦小の全校児童は63人で、50年前の5分の1ほどに減った。それでも駅伝大会は脈々と続く。今年1月は17キロ18区間で競い、小学生3チームと、PTAや地元の消防団のチームも出場した。パトカーが先導し、軽トラックの助手席に乗った住民がランナーに声援を送った。駅伝の様子は、地区の有線放送で全戸に伝えられた。
 東京五輪開催決定に6年生の渡辺寛生君(12)は「日本に世界中から選手が集まるなんてわくわくする」と目を輝かせる。5年生の海瀬理琉さん(10)と、3年生の龍君(9)のきょうだいは「東京五輪に出場する選手に駅伝を見にきてほしい」と夢を膨らませる。

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