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<東京五輪再び 県勢メダリストの思い(4)>溝口紀子さん

(2013/9/13 08:55)
みぞぐち・のりこ 小学生時代に柔道を始め、バルセロナ五輪は52キロ級で銀メダルを獲得。アテネではフランス代表コーチを務めた。現在は静岡文化芸術大准教授でスポーツ社会・経営学が専門。県教育委員。磐田市出身。袋井市在住。42歳。
みぞぐち・のりこ 小学生時代に柔道を始め、バルセロナ五輪は52キロ級で銀メダルを獲得。アテネではフランス代表コーチを務めた。現在は静岡文化芸術大准教授でスポーツ社会・経営学が専門。県教育委員。磐田市出身。袋井市在住。42歳。

 前回の東京五輪で正式種目になった柔道は約半世紀を経て「JUDO」として世界に広まった。一方、本家の日本柔道は圧倒的な強さが影を潜め、暴力指導問題にも揺れる。柔道界は2020年へ再興の道筋を描く。

 ―前回の東京五輪は柔道の転換点になった。
 「日本柔道の国際化、スポーツ柔道の幕開けという大きな意味を持った。それをきっかけに柔道は大きく変わった。今の柔道は『待て』『技あり』などに日本語は残るが、中身は日本の柔道ではない。ルール変更によって、ロシアの格闘技サンボやブラジリアン柔術などが交じった『ハイブリッド型』と言えるJUDOになった」

 ―本来の柔道ではなくなったのか。
 「国際柔道連盟(IJF)の理事に日本人がいなくなった影響が大きい。商業的で面白くてダイナミックな競技を重視するIJFの路線で、体が大きくて力の強い選手が有利になり、本来の柔道とは違う方向に向かっている。20年東京五輪までに『柔道』とは何なのかを再考し、柔道らしさをもっと追求すべき。どの国に有利・不利でなく、柔道の本質を競技にもっと反映させたい」

 ―日本柔道界は競技力向上も課題では。
 「ルールの問題はあるにしても、競技の中身が変わる中で、日本も新たな発想を取り入れ、意識を変えないといけない。暴力指導につながる精神論ではなく、エビデンス(科学的根拠)に基づいて指導する必要がある。対戦相手を分析する情報戦も強化すべきだ。全日本柔道連盟は女性理事だけでなく外国人コーチの登用も考えてほしい」

 ―柔道を含めた全種目で若手選手の育成が求められる。
 「学校の部活動でも体罰が問題になった。これからは、スポーツ選手強化の場が従来の学校部活動から地域のスポーツクラブ中心に移っていくだろう。東京五輪は日本のスポーツ指導の在り方を変えるきっかけになるのではないか」

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