全日本で好発進 富士宮の女子中学生ソフトチーム

(2017/8/13 08:35)
富士山の方角に向かって「日本一」と連呼する選手たち。大会での飛躍を誓った=7月30日、富士宮市の山宮ふじざくら球技場

 富士宮市の女子中学生ソフトボールクラブチーム「FSトップファイヤーズ」が、12日に開幕した全日本大会で好発進した。中学に進学すると競技環境が限られる選手の受け皿に-。チームを結成した監督の熱い思いに応え、プレー継続への夢をつないだ選手が、結成10年の節目に挑む大舞台で躍動している。
 チームは2008年、監督の伊藤博さん(50)=同市=が設立した。中学にソフトボール部がなく競技を断念する子どもを見かね、県東部を中心にメンバーを集めた。「最初は勝てない試合も多かった」と伊藤監督。今年は3年生を中心に厳しい練習に臨み、6月の県大会で念願の優勝を果たした。
 主将の遊撃手・鵜沼愛珠さん=御殿場市立高根中3年=は福島県西郷村出身。東日本大震災を機に親族を頼り、御殿場市に移り住んだ。中学進学の際、小学1年で始めたソフトボールを続ける環境がなく、先輩の勧めでチーム入り。「つらい状況でも人一倍声を出し、引っ張りたい」と主将としての自覚を語る。
 エース左腕の山下千世さん=城南静岡中3年=も、競技環境を求めて入部した。女子ソフト日本代表の各年代に選出される逸材で、7月にはU-16の代表としてカナダで開かれた国際大会のマウンドに立った。高校生でも投球が難しいとされる時速100キロ超えの直球を武器に、相手打線を翻弄(ほんろう)する。「普段通りの投球を見せたい」と冷静さを崩さない。
 12日の全日本大会初戦は、千葉県代表と対戦。山下さんがノーヒットノーランを達成し、6対0で全国大会初勝利を挙げた。2回戦は香川県代表を3対2で退け、16強入りを果たした。鵜沼主将は両試合で先頭打者安打を放ち、勢い付けた。13日は兵庫県代表と8強をかけて争う。
 チームは繰り上げで全国大会に出場した経験はあるが、優勝で決めたのは初めて。伊藤監督は「選手たちの目標は日本一」と悲願達成への思いを託す。

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