養護施設に妊娠相談窓口 出産前から女性支え、虐待防止 静岡

(2018/8/9 11:00)
思いがけない妊娠に関するメール相談窓口について、打ち合わせをする社会福祉士=静岡市葵区の「静岡ホーム」

 静岡市葵区の児童養護施設「静岡ホーム」(藤田一敏園長)はこのほど、望まない妊娠に悩んだり、出産を迷ったりしている女性のためのメール相談窓口「メープルほっとライン」を開設した。同ホームは親による虐待などから養護が必要な子どもたちを支える施設で、担当の社会福祉士は「虐待防止の観点からも、妊娠に悩む女性の孤立を防いでいきたい」と話す。
 県内では昨年、女子大学生による乳児遺体遺棄事件が発生した。妊娠に気付いた学生が誰にも悩みを打ち明けることなく出産に至ったと聞き、民間相談窓口の不足を感じた同ホーム社会福祉士の海野美香さん(55)が、社会福祉法人による社会貢献活動の一環として窓口設置を提案した。県内の児童養護施設に妊娠相談窓口が設置されるのは初めて。
 相談には、海野さんと、同じく社会福祉士の有ケ谷珠穂さん(35)が対応する。自身の子育て経験と、女性や子どもに関する制度に精通した社会福祉士の強みを生かしながら、関係機関と連携し、相談者の自己決定をサポートする。
 「出産前からの女性支援は、将来的に子どもへの支援にも大きな意味を持つ」と海野さん。出生前から蓄積された情報は、子どもに健康、精神状態などでの課題が表れた時の支援に生かされるほか、児童養護施設などで親と離れて生活する場合にも、アイデンティティー形成の面で役立つという。
 相談はメールで常時受け付け、相談者のニーズに応じて電話での相談に切り替える。同施設のホームページにメールアドレスを掲載するほか、県内の大学などにチラシを置き、広報に努めるという。メール相談はmaplehl@shizuoka-home.or.jpへ。

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