静大衛星「あおい」宇宙へ 浜松キャンパス喜び

(2018/10/30 07:44)
「あおい」が相乗りしたH2Aロケットの打ち上げを喜ぶ学生ら=29日午後1時10分ごろ、浜松市中区の静岡大浜松キャンパス

 静岡大工学部が開発した宇宙観測用の超小型人工衛星「あおい」(Stars-AO)が29日、温室効果ガス観測衛星「いぶき2号」を搭載したH2Aロケット40号機に相乗りして鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、宇宙空間に放出された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が配信した打ち上げの映像を、同学部の学生らが同大浜松キャンパスで見守った。
 あおいは1辺10センチの立方体で、直径3センチのレンズが付いた高感度カメラを搭載。高度約600キロを秒速約8キロで周回する。実験は半年から1年かけて実施。大気中のちりや雲の影響が少ない同衛星の軌道上で星空の静止画像を撮影する。通信速度も従来の超小型衛星の100倍に上げて画像を高速で受信。撮影した画像は中高生向けの科学教室でも活用する。
 開発を主導した同学部の能見公博教授は宇宙センターに出張中だが、同キャンパスには約60人が集まった。午後1時8分、ロケットが発射されると拍手で打ち上げ成功を喜んだ。開発に携わった同学部2年徳丸里歩さん(20)は「まずは無事に打ち上がりほっとした。今後はこちらの課題を成功させるように頑張る」と意気込んだ。「あおい」の愛称を提案した浜松学芸高2年豊田聖さん(17)も同キャンパスで映像を見て「身近に宇宙を感じた。実験もうまくいってほしい」と期待した。
 同学部開発の超小型人工衛星は、1機目の「はごろも」が3月まで運用された。後継機の「てんりゅう」は10月6日、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出された。同大は同日、てんりゅうから放たれたモールス信号の受信を試みたが、失敗。後日アンテナの調整を行って現在は受信できているという。

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