「軽トラ市」で三遠南信結ぶ 29日に豊橋でサミット開催

(2018/10/27 08:10)
多くの人でにぎわう愛知県新城市の軽トラ市「のんほいルロット」。全国有数の規模で、日本三大軽トラ市の一つに数えられる=8月、同市

 軽自動車を使った農産物等の移動販売として遠州地方などで盛んな軽トラ市。三遠南信地域(遠州、愛知・東三河、長野・南信州)の交流促進と、人口減少で苦境に立つ商店街の活性化などにつなげようという試みが愛知大三遠南信地域連携研究センター(愛知県豊橋市)を中心に始まっている。29日に豊橋市で開かれる三遠南信サミットで基本合意を目指す第2次連携ビジョンは「軽トラビジネス推進」を新規重点プロジェクトに盛り込む。
 今年、戸田敏行センター長(61)の呼び掛けでサミットを主催する三遠南信地域連携ビジョン推進会議(事務局・浜松市)や愛知県新城市、磐田市の関係者が「三遠南信軽トラ市ネットワーク会議(仮称)」を設立した。新城市は「日本三大軽トラ市」の一つ。磐田市の市も日本有数で、昨年、三大市以外では初めて「全国軽トラ市」が開催された。
 地域ごと成功している軽トラ市を三遠南信交流の核にするのが会議の趣旨。「点から面に拡大し、広く品物を集めるだけでなく人の交流、商店街活性化につなげたい」と語るのは、8年目を迎えた「いわた☆駅前楽市」の山下貢史代表幹事(46)。会議は1月以降、3回の会合を持ち、三遠南信の軽トラ市マップを制作中。三遠南信サミットでイメージ画像を披露する。
 実際、軽トラ市開催で会場の商店街や周辺では売り上げアップの効果が出ている。新城市の市「のんほいルロット」では浜名湖の海産物や信州のリンゴなどが人気。加藤久明ワーキンググループサブリーダー(58)は「軽トラ市のついでに近隣店に寄って帰る人が多いようだ」と述べる。「三遠南信を軽トラ市の特区として国が制度的に後押ししてくれるといい」と提案する。
 軽トラ市は人口減少社会での新たな地域づくりの在り方として注目される。戸田センター長は「固定の店舗を持たなくてもニーズに合わせて移動でき、さまざまな組み合わせで展開できる。今後のまちづくりを考えると、大きな可能性を秘めている」と強調する。

 <メモ>愛知大三遠南信地域連携研究センターによると、遠州は全国的にも軽トラ市が盛んな地域。磐田市や掛川市、浜松市などの少なくとも12カ所で開催されている。軽トラ市は食品や雑貨などの販売だけでなくマッサージやエステなどのサービスまで多彩で、全国の駅前商店街などで行われている。愛知県新城市、岩手県雫石町、宮崎県川南町が日本三大軽トラ市と称される。

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