自治会行事見直し、負担減 静岡・清沢地区連合会、人口減に対応

(2018/10/5 17:00)
例年とは大幅に内容を変更した運動会の計画案が示された清沢地区自治会連合会の会合=9月下旬、静岡市葵区

 静岡市葵区の中山間地にある清沢地区自治会連合会(前田万正会長)が本年度、地域活動の見直しを試みている。前例踏襲による住民の負担感を減らし、人口減少が進む現状に対応する。連合会全体の取り組みとしては珍しいという。
 地区の高齢化率は40%を超える。20~40代の人口も年々減少し、過疎と高齢化に悩む典型的な地域とされる。
 2年前、連合会と中山間地の暮らしを支援する同市の団体「里山くらしラボ」が実施した調査では、1年間の行事は約900件あった。整理に着手した背景には、旧来のままではかえって、地域コミュニティーの維持が困難になるとの危機感があったという。
 町内会単位では忘年会とバーベキューを新年会に一括するほか、春と秋の神社の祭事を秋のみにするなど幅広い観点から検討。“取捨選択”は住民に一任し、削減や統合に偏らず、拡充や新規の活動もある。「伝統にはメスを入れない」と祭事を維持する町内会もあれば、新たに交流イベントを企画したケースも。子育て世帯が夜の集まりを減らそうと、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で連絡を取り合い、子どもの送迎時にPTAの会合を設けるなど、負担軽減の工夫が広がった。
 7日に開催予定の運動会は大幅に変更した。開会式や全体放送をやめ、地区別対抗だった例年の方式を自由参加にした。種目も高齢者が参加しにくい競走や綱引きを取りやめ、数字パネルを投球で打ち抜く「ストラックアウト」など、幅広い年代向けの内容を選んだ。
 前田会長は「地域活動が義務になると苦しい。自分たちで是非を検討できる環境作りは大切で、活動の意義を共有する機会にもなる」と語る。

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