伝統「祭りずし」高校生再現 伊東商高、10月7日例大祭で発売

(2018/9/28 17:03)
サバそぼろなど7種類の具材を盛り込んだ「伊東七福 まごころずし」=伊東市猪戸

 伊東市で大正から昭和にかけて、祭りなどの際に家族や親戚に振る舞われた「祭りずし」。かつてはどの家庭でも作られながら、今は見ることがなくなった懐かしの郷土食を高校生が復活させた。伊東商高の3年生6人がビジネスプランを考える課題研究で「伊東七福 まごころずし」と名付けて商品化。10月7日、松原・湯川地区の例大祭で発売する。
 沿岸部の同市松原、湯川地区などでは、祝い事の際に「幸せを分け合う」として、木枠にご飯を詰め、伊東で水揚げが多いサバのそぼろをまぶしたすしを配る風習があった。同校の6人は商店街を活性化するビジネスプランを探る中で祭りずしの存在を知り、忘れられつつある伊東の食文化を「孫世代の自分たちが伝えていきたい」と再現に挑戦した。
 具材はサバそぼろをはじめ、エビやレンコン、キュウリなど7種類。製造を依頼した安藤食料品店の代表で同高OBの安藤健雄さん(44)や、市内飲食店で祭りずしを販売していた森下己代子さん(80)のアドバイスを受け、高齢者の食べやすさや盛り付けなどを試行錯誤した。商品名には、祭りずしの文化を伝承してきた祖父母への感謝も込めた。
 9月17日の敬老の日にはお披露目会を開催。試食したお年寄りからは「数十年ぶりの味」「子どものころ、このおすしをもらうのが楽しみだった」と当時を懐かしむ声が上がった。
 「小学生のころ祖母が作ってくれたものにオリジナル性を加えられた。昔を思い出してもらえる商品にできて満足」とリーダーの橘田みつきさん(17)。森下さんは「自分も『風習を残したい』という思いで作っていた。高校生の手で伊東のソウルフードとして伝えていってほしい」と感慨深げに話した。

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