シンフォニエッタ静岡 拠点利用できず、県内での定演撤退

(2018/9/5 07:43)
定期公演の県内撤退について説明する中原朋哉さん(左)=4日午前、県庁

 静岡県内や東京で活動する室内オーケストラ「シンフォニエッタ静岡」の芸術監督中原朋哉さんが4日、県庁で記者会見を開き、県内での定期公演を2019年度末を最後に撤退する考えを示した。
 20年度以降は首都圏だけで実施する方針。未就学児に向けたコンサートなどの教育事業や、文化施設などからの依頼公演は県内で継続する。
 定期公演の拠点としているグランシップ(静岡市駿河区)が20年度中から耐震化工事のため利用できなくなり、公演の年間予定を組むなど計画的な運営が難しくなるため。周辺自治体の施設も「空きが少なく、代替施設を見つけることが困難」と説明した。
 また、独自に行っている有料コンサートが「自治体などによる無料事業によって圧迫されている」と指摘。東京五輪・パラリンピックの県文化プログラムの影響で施設を借りにくくなる状況にも触れ、「県内の文化が振興されるべきなのに、日常の活動が制限されるのは問題では」と文化行政の現状に苦言を呈した。
 シンフォニエッタ静岡は05年設立。約50人が在籍し、15年からは東京での定期公演も行っている。

 ■知事「ハード不足」
 川勝平太知事は4日の定例記者会見で、室内オーケストラ「シンフォニエッタ静岡」が本県からの定期公演の撤退を発表したことについて「ハード面が不足しているということを今回、突き付けられた」と述べ、県内の音楽ホールの不足が撤退の要因の一つになったとの認識を示した。同時に「これから撤退しなくて済むような音楽環境をつくり上げていきたい。県民の理解を得る運動をしていく」とし、新たな施設整備などの検討に意欲を示した。

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