裾野市が陸上合宿誘致 富士山麓の準高地、首都圏も近く

(2018/9/3 17:19)
陸上の練習状況について説明するフジヤマリゾートの担当者(左)=8月上旬、裾野市須山のフジヤマリゾートゴルフ場跡地

 裾野市が2018年度から、市北部の標高千メートル以上に位置する公園や民間施設を、心肺機能を鍛える「準高地トレーニング」の拠点に位置付け、実業団や大学、高校の陸上チームの合宿誘致に取り組んでいる。職員の地道な営業努力や市幹部のトップセールスとさまざまな手段で魅力や利点をアピール。陸上の実業団3チームや静岡県内を含む8高校の合宿誘致にこぎ着けた。
 誘致活動の中心は、市の担当者が都内を中心に開催されている陸上の記録会に出向き、参加する実業団や大学への売り込み。市は、標高1200~1400メートルのフジヤマリゾートゴルフ場跡地、標高1500メートルの水ケ塚公園を準高地トレーニングの拠点として誘致を進めている。
 市内のホテルや旅館、ペンションの13の宿泊施設も協力し、選手のニーズに応え、練習に集中できる環境づくりに取り組む。
 今夏実業団チームを受け入れた旅館「大野路」は、チームのリクエストに応え、2台の洗濯機を新設した。食事も通常の2食を、昼食を入れた3食を提供した。津田裕之営業部長は「今後継続的に選手を受け入れていくために決断した」と語る。
 準高地トレーニングの合宿誘致は長野県の白樺湖周辺や岐阜県の御嶽山周辺も積極的に展開している。市の担当者は「富士山麓というロケーション、首都圏からの近さは他に負けない要素」と語る。
 高村謙二市長は「合宿地のブランドイメージを定着させた上で、選手だけでなく市民ランナーにもすそ野を広げ、『スポーツの聖地』として誘客を図っていきたい」と意気込む。

 ■練習環境向上へ地域一丸 フジヤマリゾート、補修検討
 準高地トレーニングの拠点にもなっているゴルフ場跡地を所有するフジヤマリゾートは、練習環境の向上に向けてゴルフ場跡地の一部を補修することを検討している。
 2015年度に営業を終了したゴルフ場の3ホールを使って、選手たちはランニングをしている。高低差が激しいコースで、トレーニング環境として好評を博しているという。ただ、ホール内にはカート道がそのまま残っている。アスファルト道を走ると選手の足に負担がかかるため、実業団チームが改善を求めているという。
 フジヤマリゾートの担当者は「選手がランニングしやすいように、アスファルト部分を芝生化する工事を行う方向で検討をしている」と話す。
 裾野市は同社に、経営革新に取り組む企業を対象にした静岡県と市の助成制度の活用を提案している。県に提出した計画が認められれば、県と市が事業費を最大計600万円補助する。

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