静岡県内被爆者「悲劇繰り返さない」 広島73回目「原爆の日」

(2018/8/6 17:01)
静岡県被爆者を代表して原爆慰霊碑の前で手を合わせる大和忠雄さん(左端)や川本司郎さん(中央)ら=6日午前、広島市中区の平和記念公園

 広島は6日、73回目の「原爆の日」を迎えた。広島市で行われた平和記念式典には静岡県からも、6月に県原水爆被害者の会の会長に就いた大和忠雄さん(78)=浜松市中区=や2006年から12年間、会長を務めた川本司郎さん(81)=静岡市清水区=ら被爆者5人が参列した。大和さんは川本さんと並んで慰霊碑に手を合わせ、「悲劇を繰り返してはいけない」と平和への誓いを新たにした。
 1945年8月6日。大和さんは爆心地から約3・5キロ離れた広島市の自宅にいた。大きな衝撃で目覚めて外に出ると、周囲の建物は粉々に壊れていた。全身にやけどを負った人の歩く列や、積み上げられた遺体が焼かれる様子を目の当たりにした。「広島に来るたびに当時のむごい光景を思い出す。記憶を風化させてはいけない」。献花台の前で強く願った。
 爆心地から2・3キロで被爆した川本さんは顔や手足にやけどを負った。2週間ほど後に死亡した父は、爆心地近くで全身にやけどを負っていた。2017年秋に脳梗塞を患い、会長職を大和さんに託した川本さん。原爆で犠牲になった家族をしのび、「命ある限り非核化に向けて力を尽くす。それが生き残った人間の務め」と言葉に力を込めた。
 全国の被爆者の平均年齢は82・06歳(18年3月現在)。関係団体は死去や体調不良などにより、全国で活動縮小を余儀なくされる。被爆時は大和さんが5歳、川本さんは8歳。当時の記憶を持つ人から話を聞ける時間は限られている。川本さんは「被爆者は近い将来、必ずいなくなる。次世代の人たちに思いを継承してほしい」と語った。

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