自作ミニ列車で乗車会 “ポッポのおじさん”愛され20年

(2018/7/31 17:01)
自宅に敷いた線路で子どもたちを乗せてミニSLを走らせる内山宏幸さん=6月下旬、函南町畑毛

 函南町畑毛の内山宏幸さん(78)が自作のミニ列車を使った乗車体験会を20年以上続けている。実物の8分の1ほどの大きさで親子で楽しめる。顔なじみの子どもたちから親しみを込めて“ポッポのおじさん”と呼ばれる内山さん。「子どもの笑顔がやりがい」と列車を走らせる。
 所有するのは蒸気機関車(SL)やドクターイエローなど5台で、1台で約20人を乗せることができる。年間10回ほど町内のイベントに貸し出すほか、自宅に線路を設置してあり、近所の子どもたちが遊びに来るという。
 5台は40歳から65歳までに制作したもので、石炭を燃やす火室など細部まで忠実に再現している。一部は鉄板や真ちゅうから部品を削り出すほどの凝りよう。毎日のメンテナンスを欠かさない。
 内山さんは機関士という幼少期に抱いた夢がきっかけで列車の模型づくりに没頭。公務員として働き出してからも仕事の合間を縫って作り続けた。退職後、名古屋市から函南町に移住してからはさらに熱中。愛好会に入会し模型を走らせていると、内山さんの存在を聞きつけた町職員の依頼で体験会を始めた。イベントを手伝う妻の冨士子さん(78)は「模型のこととなると周りが見えなくなる。本当に好きなんだと思う」と見守る。
 最近はイベントを継続することに体力面で不安を感じることもあるが、息子や愛好者仲間の助けを借りて現役を続けるつもり。「ミニSLは昔から人々に愛されてきた『文化』。継承にも力を尽くしたい」と意気込む。

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