ルート3776に外国人急増 海抜0メートル→富士山頂

(2018/7/31 07:42)
臨時支局を開設する富士山。外国からの登山者が増加している=30日午前(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 富士山世界遺産登録を機に、富士市が2015年に設定した「富士山登山ルート3776」。海抜ゼロメートル地点から富士山頂を目指すコースにことし、海外からの挑戦者が相次いでいる。16年度までゼロだった海外からの挑戦は7月1日現在、31人に上り、その後も挑戦計画書が続々と寄せられている。会員制交流サイト(SNS)で紹介され人気に火が付いた。市には問い合わせが殺到し、英語での対応も始めた。
 同市は15年、まちづくり協議会や観光・ボランティア団体などの協力を得て、ルート3776の利活用を検討する懇話会を発足。地域活性化策や情報発信の在り方を話し合い、これまでに首都圏でPR活動を展開し、市民のもてなしの機運醸成にも努めている。
 晴天に恵まれた21日。中国・蘇州出身の会社員王龍景雪さん(53)=東京都=と内モンゴル出身の辛鎮さん(47)=大阪府=が起点となる富士塚に立った。富士登山の経験は豊富という王龍さんもルート3776は初挑戦。「山道の歴史を見ながらの登山が楽しみ」と出発した。
 外国人に広まったきっかけは17年度の香港グループによる初挑戦。道中の模様を登山愛好家が集まるSNSのページ「香港富士山登人」に投稿し、大きな反響を呼んだ。ことし海外からの挑戦者の多くを香港からの参加者が占める。7月に友人と3泊4日で臨んだ徐嘉怡さん(35)は「街中や登山道など、毎日違った経験ができた」と笑顔で振り返った。
 市富士山・観光課の荻田聖久さん(36)は「ルート3776の踏破を目指す外国人に向け、多くの情報を発信していく」と話す。

 <メモ>富士山登山ルート3776 スタート地点は富士市沿岸部の「富士塚」と「ふじのくに田子の浦みなと公園」の2カ所で、全行程約42キロ。市は3泊4日での踏破を推奨。市役所に登山計画書となる「挑戦計画書」を提出し、達成すると「挑戦達成証」などの記念品を受け取れる。

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