静岡県内伊勢エビ漁不振 主産地の水揚げ3割減

(2016/12/11 07:55)
南伊豆町の特産品として店頭に並ぶ伊勢エビ。不漁で流通量が減少している=7日、同町の伊豆漁協南伊豆支所直売所

 全国有数の産地として知られる県内の伊勢エビ漁が、不振に直面している。お歳暮など年末年始の需要期を迎える中、漁獲量は大きく減少。影響は市場に加え、自治体のふるさと納税にも及んでいる。
 伊勢エビ漁は9月16日に解禁され、2017年5月14日まで続く。県内最大の漁獲量を誇る伊豆漁協南伊豆支所(南伊豆町)によると、解禁から11月末までの水揚げは15・4トンで、前年同期を35・3%下回った。
 伊豆漁協(下田市)の佐藤泰一組合長は「天候の影響で出漁できない日が重なり、伊勢エビの動きも鈍い。今季は特に厳しい状況」と指摘する。伊豆と同じ県内主漁場の御前崎市でも「前年同期比で3割前後減少している」(南駿河湾漁協)という。
 原因ははっきりしない。伊勢エビは水温が高いほど動きが活発で刺し網に掛かりやすくなり、水揚げが増加する。例年、解禁直後から11月ごろにかけて最盛期を迎え、冬場に落ち込んだ後、春先から再び漁獲量が増す。
 県水産技術研究所伊豆分場(下田市)は「水温は平年より高く、資源量の調査でも変化はなかった。水温が上がる春以降、回復する可能性はある」と動向を注視する。
 品薄で市場価格は上昇。南伊豆町の卸売・販売業者は「お歳暮と、年末年始の宿泊施設の需要で繁忙期だが、量の確保が難しい。春まで購入を待ってもらうこともある」と打ち明ける。
 同町はふるさと納税の返礼品として伊勢エビを活用するが、在庫が確保できず、11月20日から関連品の受け付けを休止した。担当の商工観光課は「人気上位の品。流通量が増えたら再開したい」としている。

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