排水手順ミスが原因 中電、御前崎市議会に説明 浜岡原発堆積物

(2017/11/21 07:39)

 中部電力は20日、浜岡原発(御前崎市佐倉)の廃棄物を処理する建屋で放射性物質を含む粒状の樹脂の堆積物が見つかった問題で、原因を市議会全員協議会に説明した。樹脂を処理する過程で機器のトラブルが生じたが、それを踏まえた措置を取らなかったことで樹脂が本来は流れるべきではない配管に混入し、建屋内の部屋に逆流し堆積したという。
 中電によると、樹脂は5号機の水を浄化する際に使われた。焼却処分するため廃棄物減容処理装置建屋に運ばれたが、乾燥機が故障し処理を中断。処理工程で使った配管やタンクの洗浄の際、異常時の対応を検討する必要があったが、しないまま通常の手順で行った。配管などの内部に残っていた大量の樹脂が排水系の配管に流れ込み、途中で滞留し気圧差で排水升を通じて噴出した。
 中電は、異常時は通常の手順は応用できないことを徹底するなど再発防止策を示した。堆積物は5月初旬、同建屋地下2階で計5カ所見つかった。放射能濃度は国の基準値(1平方センチメートル当たり40ベクレル)を越え、最大141ベクレルだった。4号機の建屋内で、放射性物質が漏れる緊急時に用いる非常用ガス処理系で不適切な状態が継続していた問題についても、原因と対策を明らかにした。
 議員からは「発生から原因の公表に半年近くかかっている。迅速に対応してほしい」などの意見が出された。

 ■静岡県危機管理部は安全強化求める
 静岡県庁では同日、中部電力静岡支店の担当者が危機管理部に説明した。杉保聡正危機管理部長は「度重なるトラブルは県民の信頼を揺るがすことになる」と懸念を示すとともに、問題が起きた該当部署だけでなく、全社的な安全管理の体制強化を求めた。
 非常用ガス処理系での不適切な状態を発見できなかったことについて、中電担当者は「原発の長期停止により早期に問題を解決する意識が鈍化していた」と背景を説明し、「規制委による保安検査の中で、根本原因分析の結果や対応方針、是正措置などについて確認を行う」とした。

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