<スルガ銀>新社長「トップダウン式と決別」 社風刷新に使命感

(2018/9/8 06:54)
記者会見場に入るスルガ銀行の有国三知男新社長(中央)ら=7日午後、沼津市内

 投資用不動産を巡る不正融資で揺れるスルガ銀行のトップに就いた有国三知男新社長(52)は7日、沼津市内で開いた記者会見で一連の問題を陳謝した。創業家をはじめ取締役5人が引責辞任に追い込まれた異例の事態での就任。第三者委員会から「無責任な営業推進体制」とまで指摘され、原点に立ち返った上で企業風土を刷新する使命感をにじませた。同日付で退任した岡野光喜前会長(73)と米山明広前社長(52)は「一切の役職を退いた」(有国社長)として同席しなかった。
 審査書類の改ざんや偽造、行員の関与を認定した第三者委の調査結果公表に続いて開かれた会見には、報道陣約140人が詰めかけた。緊張した面持ちで入場した有国社長は冒頭、「大変なご迷惑、ご心配をお掛けした。深くおわびする」と頭を下げた。
 一連の融資について取締役の法的責任の有無は社外監査役を中心とする新設の「取締役等責任調査委員会」、不正に関与した行員は外部弁護士とのヒアリングなどによって厳正に処分する姿勢を示し、「トップダウン的な企業文化と決別し職場環境の正常化を徹底する」と力を込めた。
 創業以来、銀行本体の経営陣から創業家出身者がいなくなるのは初めて。「役職員が協調して新しいスルガ銀行をつくる。現場の社員とコミュニケーションを取っていく」と強調した。岡野氏については「責任調査委員会で調査を進め、必要であれば法的責任を求めていく」とした。
 今後は、審査や営業を始めた組織の見直し、企業統治の再構築、企業風土の刷新が求められる。有国社長は2018年度に人事や内部通報の制度を改革したことを明らかにし「不正の温床となった営業至上主義から原点に戻り、約30年前にリテール(個人取引)を始めたころの志に立ち返って事業を進めていきたい」と決意を語った。

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