国道152号、開通めど立たず 浜松・龍山の土砂崩れ現場

(2018/4/8 08:10)
復旧作業が進められている国道152号の土砂崩れ現場=7日午前、浜松市天竜区龍山町瀬尻

 浜松市天竜区龍山町瀬尻で発生した土砂崩れによる国道152号の一部通行止めは9日で1カ月。復旧作業を進めているが全面開通のめどは立っていない。市中心部とつながる迂回(うかい)路の県道は大型バスが通れず、日常生活の支障に加え、行楽期を控えた地元は観光への影響にも気をもんでいる。
 「自然豊かな北遠の散策がこれから本格化する。春の行楽シーズンなのに」。同区水窪町の地場産品直売所「国盗り」の従業員は、かき入れ時の主要道一部通行止めに伴う不安を口にする。
 区観光協会佐久間支部の邑瀬三男事務局長(67)は「迂回路は片側交互通行のため、時間が読みにくい。新緑で観光客が増える時期なので早く復旧してほしい」と話す。
 市天竜土木整備事務所によると、現在は崩れた山の斜面にモルタル吹き付けの作業中。今後、仮設の防護柵を設置し、4月末までに片側交互通行を可能にする予定。迂回路の県道大輪天竜線は道幅が狭く、市は日中の片側交互通行と夜間の中型車以上通行止めの規制を継続中だ。
 住民生活にも影響が出ている。同区水窪町と遠州鉄道西鹿島駅を結ぶ遠鉄バスの北遠本線は3月9日以降、現場北側のバス停から水窪町までの運行を休止し、現場南側で折り返し運転を行っている。
 バスで市街地の眼科や歯科へ通う1人暮らしの女性(90)=同区佐久間町=は「路線バスでの通院ができず、もしも状態が悪化したらと考えると不安。食料品も思うように買いに行けない」と話す。
 遠鉄は「大型の路線バスは使えないので代替交通手段を検討中。しかし、乗客の安全確保が十分でなければ本末転倒になる」と対応に苦慮している。

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