磐田と袋井の全寺院調査、冊子発行 5年がかりの労作

(2017/12/31 08:13)
磐田、袋井両市の寺院を網羅した冊子「磐南の寺院」

 磐南文化協会はこのほど、磐田、袋井両市の寺院を調査した冊子「磐南の寺院」を発行した。5年がかりで廃寺を含む447の寺院を網羅した力作で、同協会は「冊子を見ながら地元の寺を訪ね、郷土の歴史を知るきっかけにしてほしい」と期待する。
 全国的な寺院の減少傾向を受け、会員約30人が2012年から地域の寺院の歴史と実態を調べた。江戸時代の古文書や大正期の「磐田郡誌」など過去の文献を確認し、現存しない廃寺の情報も多く掲載した。
 法多山尊永寺、可睡斎、油山寺の遠州三山や磐田市の国分寺など、両市内各寺の宗派や沿革などを地図、写真とともに紹介。明治初期にいち早く学校が設置された医王寺や、ベトナム独立運動の指導者を助けた医師浅羽佐喜太郎の記念碑がある常林寺など、各寺院が郷土の文化や交流に果たした歴史も伝える。
 1944年の東南海地震での被害など、災害と寺院との関わりについても記述した。同協会の小杉達会長は「寺院は古来、各地域の文化センターの機能を果たしてきた。今の若い世代の人々も、寺院から学べることは多いはず」と話す。
 A4判234ページ。同協会は両市内の図書館に寄贈した。1冊千円で谷島屋書店磐田店で販売中。

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