WANASHI

平成30年 日本民間放送連盟賞テレビ部門
グランプリ受賞 !!

- 片桐邦雄・ジビエの極意 -

祝 ! 日本一 !!

おかげさまで、静岡放送が制作した
テレビ番組が、
全国のテレビ番組部門の
最高賞である、グランプリを
いただきました。

罠師の信条

ジビエとは野ウサギ、シカ、イノシシなど狩猟で捕獲された食肉のことです。狩猟の盛んなヨーロッパではジビエ料理が食文化として育まれてきましたが、最近日本でもブームとなり、全国各地にジビエを謳った料理店が増えています。

そんなブームとは無縁のジビエ料理人が割烹「竹染(ちくせん)」(静岡県浜松市天竜区)のご主人・片桐邦雄さんです。ジビエ料理を看板に掲げ45年。供される料理は猪鍋や鹿肉の刺し身など取り立てて凝った料理ではありませんが、素材そのものの良さが評判で全国各地からお客さんが訪れます。

料理に使う食材のほとんどは、片桐さんが自ら調達します。春は天竜川に船を出し、アユ・ナマズ・ウナギを。秋冬は野山を巡り、シカやイノシシを捕えます。片桐さんの信条は、生きたまま捕獲すること。鉄砲で殺傷するのではなく、手作りの罠を仕掛け、素手で生け捕るのです。とりわけイノシシとの格闘は命がけです。「自然の命を頂く限り、最も美味しい食材にしないと申し訳ない」という考えのもと、捕獲から解体、調理までの工程のすべてを自分でこなします。

放送内容

ひたすら野生のけものと対決する毎日 ひたすら野生のけものと対決する毎日

秋から冬にかけての狩猟期間中、日々、片桐邦雄さんは100㎞近く野山を巡ります。シカやイノシシの気配を落ち葉や泥の痕跡から探り、「ウツ」と呼ぶ獣道に罠を仕掛け、ひたすら野生のけものと対決する毎日です。

45年に及ぶ罠師の経験は、片桐さんに研ぎ澄まされた感性とストイックな生活を与えました。感覚が研ぎ澄まされた野生のけものは、「ウツ」の異変や罠を一瞬で見抜きます。そのけものと対峙するためには、己の気配を消す。酒やタバコはやらず、整髪料やクリームはもとより入浴剤の使用も御法度です。仕事着はシーズン中、一度も洗わず、罠には餌を撒かず…。餌を食べた瞬間から野生は「家畜」になると考えるからです。

罠を仕掛ける 片桐さんが「罠師」から「料理人」に変わるとき

イノシシは、成獣になると80㎏以上に及びます。罠にかかり前足が拘束されていても飛びついたり暴れたりするため、捕獲は命がけの戦いです。まず走力や踏ん張りを無くし、視界をテープでふさぎます。銃を使わず罠猟で生け捕りにするのも、捕えた獲物に目隠しをして恐怖心を和らげるのも、すべては大事な命をより良い状態で頂くためなのです。

ジビエ料理 ジビエ料理

捕えた獲物を解体するときは、片桐さんが「罠師」から「料理人」に変わるときでもあります。獲物のストレスを最小限にするため、鑓の一突きで命を絶ち、食材に変えていきます。けもの肉は命を絶たれた瞬間から酸化が始まり腐敗の道を辿ります。素早く血抜きをし、全ての部位を処理することで「余すことなく美味しく食すること」ができるのです。これこそが、獲物への最大の感謝だと片桐さんは信じます。 番組は、自然への敬意と鮮やかな技、ジビエ料理の極意に迫ります。ひとり野山に入り、けものと対等な視線で命をやりとりする片桐さんの生き方が、都市で暮らす私たちが忘れかけた「いただきます」の意味を思い出させてくれるでしょう。

動 画

授賞式

日本民間放送連盟賞の授賞式は2018年11月7日、東京国際フォーラムで行なわれました。
グランプリに選ばれた「SBSスペシャル 罠師~片桐邦雄・ジビエの極意~」では撮影・演出・取材を担当した柏木秀晃ディレクターが登壇し、表彰されました。

柏木秀晃ディレクターが登壇日本民間放送連盟賞の授賞式

放送スケジュール

  • SBS 静岡放送
    12月19日(水)よる8時、 
    1月5日(土)午後4時
  • HBC 北海道放送
    1月6日(日)午後4時
  • ATV 青森テレビ
    1月5日(土)午後4時
  • IBC 岩手放送
    1月5日(土)午後4時
  • TBC 東北放送
    1月5日(土)午後4時
  • TUY テレビユー山形
    1月6日(日)午後4時
  • TUF テレビユー福島
    1月5日(土)午後4時
  • TBSテレビ
    1月5日(土)午後4時
  • UTY テレビ山梨
    1月5日(土)午後4時
  • BSN 新潟放送
    1月5日(土)午後4時
  • SBC 信越放送
    1月5日(土)午後4時
  • TUT チューリップテレビ
    1月5日(土)午後4時
  • MRO 北陸放送
    1月5日(土)午後4時
  • CBCテレビ
    1月5日(土)午後4時
  • MBS 毎日放送
    1月5日(土)午後4時
  • RSK 山陽放送
    1月5日(土)午後4時
  • RCC 中国放送
    1月5日(土)午後4時30分
  • BSS 山陰放送
    1月5日(土)午後4時
  • TYS テレビ山口
    1月5日(土)午後4時
  • ITV あいテレビ
    1月5日(土)午後4時
  • KUTV テレビ高知
    1月5日(土)午後4時
  • RKB 毎日放送
    1月5日(土)午後4時
  • NBC 長崎放送
    1月5日(土)午後4時
  • RKK 熊本放送
    1月5日(土)午後4時
  • OBS 大分放送
    1月5日(土)午後4時
  • MRT 宮崎放送
    1月5日(土)午後4時
  • MBC 南日本放送
    1月5日(土)午後4時
  • RBC 琉球放送
    1月5日(土)午後4時

スタッフ

鉄崎 幹人 鉄崎 幹人

鉄崎 幹人

連盟賞グランプリ受賞の結果、大変うれしく思います。丁寧な取材、静かな中にも心揺さぶるメッセージがしっかりと込められた素晴らしい番組に関われたことを、心から光栄に思います。
今後より多くの皆さんに見ていただき、番組に込められたメッセージがもっともっと広がることを願っています。

柏木 秀晃 柏木 秀晃

柏木 秀晃

「いただきます」。おいしそうな料理を前にこの言葉を口にする瞬間は、最高に幸せなときと言えるでしょう。食事をする前の「いただきます」について、その意味を考えたことはありますか?「食」は、人間が生きることにおいて不可欠であり、楽しみでもありますが、私たちは普段、食べることが他の生き物の命を奪うことで成り立っていることを、忘れてしまっていませんか?
この番組で取材をした「伝説の料理人」とも「ラストハンター」とも呼ばれる片桐邦雄さんは、浜松市で国内外はもとより海外からもお客さんが来るほどのジビエ料理の店を営んでいます。「どう撮影すればよいのか?」「どこまで表現すればよいのか?」取材をする上で一番悩んだのは、片桐さんの狩猟風景、肉の解体作業です。通常NGのシーンにこそ、その真髄が詰まっていました。
たった一人で鹿やイノシシと対決する片桐さんは「孤高」で「残酷」で「野生への愛しさ」に溢れています。命と真摯に向き合う片桐さんの姿勢に私は、「いただきます」の意味を教えられました。「食」という字は「人を良くする」と書きます。この番組を、改めて「食」について考えるきっかけにしていただけると幸いです。

  • ナレーション/ 
    鉄崎 幹人(アウトドア派タレント・SBSラジオ「WASABI」パーソナリティー)
  • 撮影 / 三島 乾児
  • EED / 村松 聡
  • MA / 仁木 幸也
  • 音効 / 津崎 栄作(日音)
  • CG / 新村 将之
  • 撮影・構成・演出 / 柏木 秀晃
  • エグゼクティブプロデューサー / 小川 満