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伊東市で市が民間企業とつくった観光商業施設・伊東マリンタウンが10周年を迎えました。
多額の税金が使われてきたこの施設、どれだけ成果を上げているのでしょう。
伊東マリンタウンはマリーナと温泉、商業施設に400台余りの無料駐車場を備えた観光商業施設です。
道の駅でもある施設は今年7月でオープン10周年を迎え昨年度は
マイカー客216万人を集めるなど今や市内有数の集客施設となっています。
「あそこに年間200万人来ている。市内経済としてかなり活性化になっている。
数字的にどれだけ経済波及効果があるかということは出してませんけど…」
しかし、2㌔ほど離れた市の中心商店街には同じ賑わいはありません。
客が流れて来ないだけでなくマリンタウンで店を出すおよそ20店が
土産物店から飲食店まで競合する業種ばかりで長引く景気低迷の中苦境に輪をかけたと
商業者は嘆きます。
「おかしいでしょ、だって。マリンタウンで買い物して食べて、その人がどうして町中(の店)に来るんですか」
「下田に行ってしまいますよ」「もうみんなへタっちゃってる。ずんずん店は止めてくしね」
「こんな厳しい時代に、そんなにあそこに金をぶち込んで…町の中なんとかしてくれよ、と」
市が使った税金は基盤整備だけで33億円です。
市は運営会社の株主として関わるため施設の在り方を巡り市議会でも議論となります。
「市内の店が疲弊して…」
「道の駅全体で200万人いくから伊東の町に来るかというとそれは来ないわけです。
町の中でも魅力のある所は列に並んで食べる人がいる」
市は客が町中に回らない傾向は認めますがマリンタウンは雇用を生み地域の情報発信の
役目なども果たすとプラス面を力説します。
しかし今の商業施設には旅館業者も冷めた視線です。
「ただショッピングとお風呂だけですと…町全体で見るとそれほど効果が出ているとは思えない」
「お客さんも楽しめる…」
「美術館、博物館のミニね…そんな施設もあっていいんじゃない」
「少なくても未来はこういうものをやる、やっていかなくちゃというのが欲しいですね」
実は完成している施設は全体構想の半分です。
遊園地などの夢のある残り半分の計画がまだ残っていますが実現は望み薄です。
「まあ20年とか20数年とかなった段階でまた次の展開と言うのはあり得ると思いますが…」
「マイナーチェンジ的な部分で暫くやっていかざるを得ない」
運営会社は6年前に大幅に資本金を崩し黒字環境を整えましたが借金はまだおよそ9億円が残っています。
利益の大半を回しても借金完済まであと6、7年かかる見通しです。
そして会社の収益の半分を占めるのが商業施設のテナント収入なのです。
「ダメになった時の負債、負担、これは市民にかかってきますので健全経営を目指していかなければならない」
「行政もなるべく口を挟まないようにやっていくのが第三セクターのあるべき姿なんですよ」
市は負債の解消が遅れる施設の見直しはとにかく避けたいようです。
しかし公共の財産が有意義に活用されているか客観的に検証することもせずこの先も
民間に丸投げではやはり無責任です。