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シリーズ「コレってどうなの」です。きょうは、焼津市の大井川近くに置かれている謎のコンクリートを取り上げます。このコンクリートが置き去りにされている経緯をたどるとある工事をめぐる疑惑が浮かび上がってきました。
「高さは1メートルちょっとでしょうか。コンクリート製の工作物がご覧のようにたくさん並んでいます。」
コンクリート製の工作物は、造成工事で使うL型擁壁です。
「大小合わせてなんと118本。およそ1年前からこのままの状態になっています。」
この土地は、旧大井川町との合併後、焼津市が旧大井川町開発振興公社から引き継ぎました。広さはおよそ4500平方メートル。なぜこの土地に多くのコンクリートの塊が放置されているのでしょうか?
「当時の大井川町の時代から工場用地として売り出そうという計画があったこと。そういうことを踏まえまして焼津市の方でも工業系の土地利用がもし実現できるなら、そういう皆さんに販売をしようという考えです」
「今ありますL型擁壁を使って工場用地を造成すると言うことで」
市によると、L型擁壁は今後用地を造成するときに使うという説明でした。
しかし、この土地の造成についての書類を見るとすでに工事が終わっているという疑惑が持ち上がっているのです。
「どう考えてもこれは架空工事だと思っています」
こう指摘するのは市民オンブズマンの佐藤新治さんと榊原健一さんです。
二人はこの造成工事に疑問をだき調査しています。
「調べたら、これの19年度の報告書の12ページですか」
「そこに土地原価繰り入れで出ていますんで、もう工事が終わった形で、工事費も支払い済なんだなと私ら思っていますし、
20年度の同じような決算書見ても同じページに前年度の分として、土地繰り入れ価格として記入されているもんですから」
二人が調査してみると土地の原価に1800万円が上乗せされていたことから書類上では造成工事が済んだことになっているというのです。 「結局は工事をやらないで、やったというような形をとったと私ら解釈しています。結果的に架空工事ではないかと」「お金を払ったのに、ものもない工事もやっていないおかしのではないか」
さらに二人は架空の工事を隠すためにあのコンクリートを置いたのではと指摘します。
「モノがあるからいいじゃないかと言うような形にしたかったんでしょうけども」
造成工事に絡む契約の流れです。
①平成19年の11月に旧大井川町開発振興公社が地元業者と1800万円で土地の造成工事請負の契約結びました。
しかしその5日後、②振興公社がこの契約を解除します。
③さらに翌12月には振興公社が契約を解除した地元業者と今度はL型擁壁の売買契約を結びました。④そして、翌年の2月にL型擁壁の代金714万円が支払われました。
工事契約がないのにコンクリートだけを買ったという事実がわかります。
オンブズマンの2人は当時の振興公社が裏金を作る目的で工事を装って1800万円を計上しそのアリバイとしてコンクリートを買ったという筋書きを描いています。
焼津市はこの不可解な契約を捉えているのでしょうか。
「当時の造成の契約は1800万でしたけども、我々が確認したところ1800万円は払われていないと、と言うのは造成に着手しなかったから払われていないと、ただそのあとにどういうわけかL型擁壁だけですね。物品購入契約で買ったということになっています」
なぜ契約を結んで解除して、しかもお金が払われている形跡がある。それ以外にL型擁壁を700万円で発注し調査費など80万付けている。
全く理解できない。
山田「着工してないから、1800万は支払われていないという理解を今までしてきましたけど、もしそういうご指摘なら我々の方ももう一回調べてみます」 焼津市の副市長は旧大井川町との合併前のことで詳細については把握していないようでした。 ◆枠・廣木武夫不自然な契約や工事の流れ、宙に浮いた大量のコンクリート擁壁は何を物語るのでしょうか。