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先月11日に東北地方を襲ったマグニチュード9の地震では、津波が壊滅的な被害をもたらしました。東海地震が想定される県内でも津波の被害が想定されていますが、備えは万全といえるでしょうか。
先月起きた東日本大震災では、地震の揺れそのものよりも、津波によって多くの人が命を落としました。警視庁のまとめでは、東日本大震災で被害が大きかった岩手、宮城、福島の3県で、犠牲者の死因の9割以上が水死となっています。
「浜松市西区舞阪町です。この地区では津波がきたとき、このように外階段を上って近くにいた人がすぐに避難できるこした避難ビルが近くに13箇所指定されています。」
1854年の安政大地震でも、広い範囲で浸水したという記録が残る舞阪地区。
東海地震が起きた場合、10分以内に、最大4・1メートルの津波が押し寄せるとされていて、住民はこうした避難ビルに
すぐに駆け上がらなければなりません。
一方、浜松市内の沿岸部にも津波の到達が予想されていますが、この舞阪地区を除く地域には備えがありません。
「現在の東海地震の第三次想定では、津波の高さが5・6メートルと想定している。それに伴う防潮堤、防潮林が6メートルの高さであるため、それを越えて津波が来ることがないだろうという想定。」
2001年に策定された被害想定です。
浜松市の遠州灘海岸では、地震発生直後から10分以内に最大で5・6メートルの津波が
押し寄せるとされています。しかし、津波で建物が大きく壊れる被害は0%。死者やけが人も0と想定しています。
南側には遠州灘、すぐ東側には天竜川の河口と海と川に囲まれた場所に 三新町があります。
この地区にはおよそ200世帯、660人が暮らしています。
「文献では、ここは津波がきていない。
東日本の大震災でも、避難勧告がでていない。」
150年あまり前の安政大地震を元に作られた被害想定でも、
三新町の住宅地に津波被害はないとしています。
しかし、想定を覆した今回の大震災を見て住民は不安を感じています。
「倍の9メートル10メートルの波がくるのではないか。」
津波が押し寄せることを前提に避難を考えましたが、この地区にはある問題がありました。
Q住民はどこに避難!?
「市のほうでは、河輪小学校となっているが、逃げる間に津波が押し寄せる。怖い場所。」
市は、隣町の小学校を地震の避難地として指定していますが、海岸からは3キロ以上も離れていて、
沿岸部の人は津波の到達までの短時間にとても逃げ切れないといいます。
そこで、一時的に身を寄せる場所として、海岸近くにある民間会社に頼んで震災時には、4階建てのビルを住民のために
解放してもらうことにしました。また、本来の避難地である小学校に避難できたとしても、ここにも、問題が見つかりました。
「避難地でも、カギがない。ガラスを割って入らないといけない。外に階段をつけて入れるようにしてほしい。」
短時間にやってくる津波から身を守るには、海岸から離れることよりも、まず、一早く、高い場所に逃げることが重要です。
海岸近くでは、津波避難に特化した施設を設ける必要があります。
「津波タワーやビルも検討にいれないといけない。」
甚大な津波被害を出した今回の東日本大震災。しかし、東海地震が「想定外だった」では済まされません。
どこまで想定し、備えればいいのか、新たな課題が浮き彫りになりました。