コレってどうなの?

「コレはおかしいんじゃない?」「コレって変じゃない?」そんな疑問を投げかけるコーナーです。番組ではあなたの疑問や怒りも受け付けています。

6月21日放送「転覆事故はなぜ起きた?」
2010年6月22日 16:03

 

学校行事の野外活動中に、女子生徒1人が死亡してしまった今回の事故。
警察では、業務上過失致死の疑いで捜査を進めていますが、事故はどうして起きたのでしょうか?
防ぐことはできなかったのでしょうか?

 

事故が起きたのは今月18日の午後です。浜松市北区の浜名湖で午後3時半ごろ中学生ら20人乗りの手漕ぎのカッターボートが転覆しました。この事故で、全員が湖に投げ出され愛知県豊橋市立章南中学1年の西野花菜さんが死亡しました。


中学生たちは4艘の船で訓練をしていて、転覆したのはそのうちの一艘でした。


生徒たちを乗せたボートはこちらから訓練に出発していきました。

当時湖は雨風が強く荒れた状態だったといいますが、その判断に誤りはなかったのでしょうか。

事故があった日、付近には大雨、強風などの注意報が出ていました。

「あの雨風じゃ船ださない・・・」


「大雨洪水注意報は確認していた。その時点では中止の判断はせず、訓練プログラムの時間の短縮を提案。(出航の)判断が誤っていたと反省している。」

 

事故当時の状況を確認します。章南中学校の生徒や教師が乗った4艘の船は午後2時過ぎに出発しました。

転覆したボートは前から3艘目の船です。この時は東から風が吹いていました。
 

その後、午後3時ころから、浜松市内で10メートルを越える風が南から吹き始めます。
 


風と、波を避けようと、ボートには向きを変えるよう指示が出ます。しかし、事故にあった船は、船酔いがひどい生徒などが多く、ボートをこいで向きを変えることができませんでした。そこで、無線で救助を求めます。
 


このボートは風に流されて ほかの船から離れてしまい、救助のために、モーターボートが出動します。
 

午後3時20分すぎからモータボートは救助のために生徒たちが乗ったボートを曳航し始めました。しかし、5、6分ほど後の午後3時半ごろにボートは転覆してしまい、20人が湖に投げ出されました。
 

モーターボートで助けられた人、転覆したボートにつかまった人がいましたが、死亡した西野さんはこの時には行方不明でした。

今回、転覆したカッターボートは県内の高校の実習などにも使われています。

「本来は救命艇。あるいは橋渡しに使っている」

こちらの高校ではこれまで一度も転覆したことがなくカッターボートは船の中でも安定性が高いと評価されています。

「実際に乗ってみるとあまり揺れませんね」

安定性の高さから、多くの施設で使われているのですがそうした過信が事故の呼び水になった部分があったのかもしれません。

事故当時カッターボートは先端をモーターボートとつなぎ檀野所長が操船して引き返そうとしていました。しかし、ボートは真横から波を受ける形になり、曳航されている際に転覆してしまったのです。

スピード出すぎだったかも(檀野所長がボートを曳航したのはこの施設ではこれが始めてで)曳航された側のカッターボートには施設の指導員は乗っておらず教師と生徒しかいませんでした。今回の転覆事故は立ち往生したボートを曳航している途中におこりました。曳航作業は船舶に慣れた人でも難しいといいます。

「曳航の基本は風に向かって曳航する。」「通常風に向かって曳航するが、当時は(南寄りの風では)沖に向かっていくことになるから、わざわざ岸から離れることは得策でない。」

当日の映像で事故にあった中学生たちは全員、安全のためにライフジャケットをつけていました。しかし、カッターボートは、今回のように逆さまになった船の下にもぐりこんでしまうと、空気があるスペースもできず、
おぼれてしまうおそれがあるということです。
     


今回、事故を起こした「三ケ日青年の家」では多少の雨でもカッターボートでの集団訓練を実施してきました。
気象などの厳しい条件によって訓練がより充実する…といった面もあったようです。


しかし今回の事故については檀野所長自らも認めるように判断の甘さや対応のまずさが要因になった疑いが強まっています。

青年の家には「危機管理マニュアル」がありましたが、火事や台風、地震など災害への対応は詳細に書かれているものの、事故の対応については応急処置や病院の付添いなどを1ページにまとめた程度で、参加者が遭難する大規模な事故は想定していない内容でした。

 

 
最優先すべき安全面の管理をどこまで徹底していたのか厳しく見極める事が求められます。

         
 

投稿者:SBSイブニングeye

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