イブアイ特集

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11月17日放送 猿ちゃんのふるさと
2009年11月17日 20:53

浜松市春野町の山あいに住むお年寄りの家を訪ね、食品や日用品を売っている男性を以前にご紹介しました。

紅葉は深まる中、「便利屋猿ちゃん」こと猿田さんはきょうも山道を走っています。

猿ちゃんがこの仕事を続ける理由を訊ねました。

浜松市天竜区春野町です。紅葉が進んできました。

「便利屋猿ちゃん」、猿田光里さんは週に6日春野町の6つの地域を軽自動車で走ります。

細くて急な道を行くため、軽自動車です。

 

 

 

 

買い物に行けないお年寄りの玄関にまで車をつけ、食料品や日用品を車から出して店開きです。

 

値段をスーパーなみに押さえているので、利益は出ません。

一ヶ月の儲けは数万円だそうです。

猿ちゃんが浜松市内の自動車関係の会社を定年退職し、この仕事を始めて4年がたちました。

 

卵2パックだけを届けることもあります。

 

 

引佐出身で浜松市の中心部で住んでいた猿ちゃんは、春野町が大好きになりました。

家を建て、住民票を移しました。

 

 「ふれあいを含めてふるさとかなと思います。」

 

 

猿ちゃんの家の近くです。ピンクの木造校舎、勝坂小学校の跡が残っています。

6月7日、私たちはこの小学校の取材をしているとき、猿ちゃんに出会いました。

 

 

「そうです。」

昔からここに住んでいる人だと思いました。地域の人として、草刈りをしていたからです。

 

 

10月の終わりにこの学校跡から出発していく、勝坂神楽です。

 

この祭りの中にも猿ちゃんの姿がありました。

 

 

猿ちゃんは会社での営業時代に磨いた話術を生かして、祭りの中でこどもたちの世話を担当していました。

 

草刈や祭りを通して、春野の人になっていた猿ちゃんは、山の厳しいところで、買い物に行けないお年寄りが多いことを知り、移動販売の仕事を始めました。

 

「ものを持ってグルグル回っていればいいや、と。 お年寄りの悩みとか訴えとか全く考えていなかった。」

 

「ここを通るんですか?」

「ギリギリです。ここを走る時は、気を引き締めて走ります。」

軽自動車がぎりぎり渡ることのできる橋を渡って一軒の家に行きます。

 

 

 90代の女性です。

 

 ご主人は、今入院中で一人暮しです。

「二人のときはもっと買ったんだけれど」

 

 

「おじいさんがいないと、寂しいね。」

 

 

「一人きりになると、いい気持ちはしないね」

 

 

「座敷が広いなぁって」

 

 

「僕も両親が亡くなった時は家がたたみが広く感じた。」

 

 

「畳がうんと冷たく感じたね。両親が亡くなった時は。」

 

 

 

 

 

 

 「ただ物をものを売ってるだけじゃない。僕も役に立っているが、僕を待っている人がいるかと思うと僕もうれしい。」

 

 

週に一度来てくれるのを待ってくれている人たちがいます。

お年寄りたちと毎日話しているうちに、春野は猿ちゃんの本当のふるさとになりました。

投稿者:SBSイブニングeye

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