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2017年3月22日 12:00

こずえのお仕事お悩み相談室

『こずえのお仕事悩み相談室』 「退職願いの撤回」について

3月22日(水)

『退職願いの撤回』について


熱海市にお住いの40歳の男性からの相談です。
三島市内の機械加工関連企業で営業をしています。先日、上司の指示により、およそ2000万円のロボットを発注したのですが、上司の指示ミスと分かり、結果的に会社に大きな損害を与えました。その後上司は、責任を逃れようと私に「会社を辞めろ」と言ってきます。私は「私の責任ではないから会社は辞めない」という覚悟でいたのですが、その後、執拗に上司から「今回の発注ミスは、お前の責任だ、退職願いを出せ。出さなければ懲戒解雇だ」と言われ、退職願いを出してしまいました。でもやっぱり納得できません。今回、会社に提出した退職願いを取り消すとこはできるのでしょうか?・・というご相談です




◆退職願いの撤回について・・・


上司から退職願いを出せと言われてやむなく退職願いを出してしまったということですね。こうした場合に限りますが、このケースにおいては、退職願いの撤回は可能かと思います。

今回のケースに関する具体例を4つ紹介します。

① 強迫により退職願いを提出した場合

② 退職しなければ解雇されると勘違いして、退職願いを提出したとき

③ 心神耗弱(しんしんこうじゃく)状態で退職願いを提出したとき

④ 会社側が、労働者に退職の意思がないということを知っていた場合


などです。このような場合は、退職願の撤回ができます。


◆今回の相談者の方が該当するもの・・・


今回の相談者の方の場合、2番目の「自ら退職しなければ解雇されると勘違いして退職願いを提出した場合」に該当すると思います。

本来は、解雇される理由がないにも関わらず、上司があたかも解雇理由があるかのように言い放ったため、労働者が誤って信じてしまい、退職願いを提出してしまった、というケースに当てはまります。

自主的に退職しないと解雇されると勘違いして自ら退職願いを提出してしまった場合ということです。
この場合、退職の意思を示した動機に誤りがあったということで、無効を主張することができます。

上司から呼び出されて、懲戒解雇などをほのめかされていたようですね。これにより、労働者が恐怖心を抱いて退職を願い出たことに該当するのではないかと思います。これについては、強迫によるものと考え、やはり「退職願」の取り消しは可能なはずです。


◆退職願いの取り消しについて・・・


今回の場合は、会社側が撤回に応じてくれるのであれば問題はありませんが、実際には、会社は労働者が退職することによってハローワークや新聞などに欠員の補充募集を出すなど、その人が辞めることが前提で要因確保を進めている場合もあると思います。ですから、一度受理された退職願の撤回を会社が認めることは、ほとんどありません。

つまり、会社が退職願いを承諾する前であれば、退職願いの撤回は可能ということです。

しかし、このとき、退職願いの承諾をするのは誰か?ということも問題となりますね。小さな会社であれば社長さんでしょうが、一定規模の会社であれば、人事部長などにあたるでしょう。その場合は、人事部長が承諾した時点で、労働契約の合意解約が成立したと考えられます。
人事権を持つ方が承諾した時点で有効性が出てくるわけです。


◆退職したいが、会社が承諾してくれない場合・・・


労働者が退職したい・・・つまり、労働者側から会社との労働契約を解除したいという場合には、自由に一方的に解除・解約する権利があります。民法627条には「使用者と労働者の双方はいつでも解約の申し入れをすることができる」とあります。


◆それでも退職に応じてもらえない・・・


実は、民法では「2週間の予告期間を置けば、いつでも自由に一方的に会社を辞めることができる」とあります。また、会社の規定や就業規則にルールを設けている企業もあると思います。ただその方の労働契約に期間の定めのある方とない方とでは扱いが変わる場合もありますので、詳しくは連合静岡労働相談ダイヤルまでお電話いただければと思います。


連合静岡では、職場で起こる様々な問題についての労働相談を受け付けています。

電話での受け付けは、祝日と年末年始を除いて毎日、月曜日から金曜日の午前9時から午後5時半です。

相談は、フリーダイヤル 0120-154-052  「いこうよ れんごうに」まで、お気軽にお電話下さい。