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2017年2月

2017年2月25日 07:24

山田辰美 日々のまなざし

濁った水

濁った水

強く憧れ

激しく求めていたときは

独りよがりの妄想で

対象の実態を見届けられなかった

心が躍動し

恋する自分に酔っていたときは

自分の思い込みや

誇張された感情で真実(ホントのこと)が見えなかった

大きく揺らした水は

波立ち泡だって濁っているが

そのまま静かにしておくと

いつしか澄んできれいになる

焦がれ、興奮し、悩み、苦しみ、悶えても

無理をせず、逃れるでもなく

静かに待っていれば

やがて静まりこころは澄んでくる

激しく濁った水が

時を経て透き通って行くように

こころの行方を静かに見守ろう

時として何もなさず

時を待つべし

2017年2月18日 05:57

山田辰美 日々のまなざし

春一番

春一番

季節の移ろいの前に嵐が吹き荒れる

春一番だ

冬枯れした大木の梢もへし折れた

荒々しく打ち付ける風と雨

大気は揺さぶられ、木々は躍る

この先にしか穏やかな季節はないのか

厳しい寒さの中で春を待ちわびる日々

恋しい命溢れる予感

穏やかな季節はこの後に必ず廻ってくる

潮の満ちるように行きつ戻りつしながら

寄せてくる兆し

一歩づつ進んできた歩みが狂いだす

木々をへし折り、花を散らす

寒のもどり

日本中の大気を震わせ暴れる春の嵐

駄々をこねる幼子のように

何が不安なのか

何を躊躇するのか

こんなぎこちないやり方でしか

春を迎えられないのか

すべてが順風満帆には進まない

人生にも突如、嵐が吹き荒れる

その痛みや苦悩に耐えて後、

平安の時を向かえる

大丈夫、終わらない嵐はない

平穏な悟りに導くための禊の儀式なのか

ドラマティックで乱暴な季節の幕開けだ

撹乱された大地は本格的な春の訪れに加速するだろう

この荒れた天気は春一番と呼ばれる

2017年2月11日 12:32

コーナー 山田辰美 日々のまなざし

読書

現代は情報化時代だ

獲得する情報の質と量が

君の知性や教養の深さを決めるという

そのための読書だという

読書のだいご味はそこにあるのではない


本を開くのをやめられないのは

読むことが考えることに限りなく近いからだ

文字を追うことで思考のスイッチが入り

身体の血のめぐりだけでなく

頭の知のめぐりを良くするのだ


本は有能な著者が深く長く思索した成果である

本の中には知識や情報の他に

その人の思索の過程が息づいている

書き手の息遣いや鼓動が伝わってくるのだ

面白くなれば放り出せばいい

君が無我夢中になってページをくくる時

書き手のメッセージや感動が

君の心になだれ込んでくる

それは気が付くと君自身の思考や感性の

一部分となって行くんだよ


臆病な人も読書においては大胆になれる

伝染病を恐れるように頑なになることはない

未知の生き方に感染することを怖がらないことだ

むやみやたら本を手に取れとは言わない

時には見知らぬ分野を冒険するんだ

迷子になりそうになったら本を閉じたらいい


新たな発想は異教の地で育つことを忘れるな

異教の地を旅したことのない人生は

素寒貧(すかんぴん)な人生だ

異教の地を旅する読書は

多くの思考と出会い、

新しい自分を発見する旅だ

2017年2月 4日 05:36

山田辰美 日々のまなざし

ガイコツ

ガイコツ

ガイコツ、コツコツ踊ってる

腹も減らない

のど乾かない

欲望のない自由さで

くもりなき目に見えるのは

人の心のホントの気持ち

ガイコツ、カラカラ笑ってる

美貌の方もブスの娘も

スリムボディもグラマーも

中身は同じガイコツだ

肉が無ければ、見た目は同じ

ガイコツ、コツコツおんなじだ

ガイコツ、ルンルン

肉体ぐったり

眠っていても、お髭は伸びる

目くそ鼻くそ、くそしょんべん

生きた分だけ、しがらみ増えて

自意識過剰で、肩も凝る

お金持ちでも貧乏でも

いつかは同じガイコツだ

仏の悟り得たとても

焼かれりゃ同じしゃれこうべ

骨の芯までさみしさで

シンシン震えることもない

ガイコツ、コツコツ踊ってる

ガイコツ、カラカラ笑ってる

ガイコツ、じっと何見てる

まばたきもせず何見てる

この世の無常?

命の輝き?