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2017年1月

2017年1月28日 07:21

山田辰美 日々のまなざし

「わりい子はいねーか」

鳴き叫んで鬼から逃げ惑うこども

鬼は怖い

鬼は圧倒的な力で

幼子を恐怖に陥れる

恐ろしい病気も、貧乏などの災厄も鬼の仕業だ

鬼は人を人でなしに変えて、地獄へ落とす

地獄で罰を与えるのも鬼の役目

おぞましい存在だ

疑心暗鬼な気持ちにも鬼は宿る

鬼はすぐに忍び込んでくる

誰でも鬼になることを鬼ごっこが教えてくれる

じゃんけんで負けて鬼になる

タッチされただけで鬼になる

隠れたり逃げたりしてた子が

今度は鬼になって仲間を追い掛け回す

どんないい子も鬼になってしまう

「もういいかい」って言いながら鬼はやって来る

この世にはびこる鬼は人のこころに潜んでいる

いじけて、ひねくれるこころ

ねたんで、呪うこころ

面倒くさいだとか、誰も見ていないからとか

ずるいこと、卑怯なことに誘うのは

こころの奥に棲む鬼の仕業だ

うらむな、角を溜めるな

目を吊り上げるな、眉をしかめるな

自分勝手なこころに鬼は潜んでいるぞ

いじめを見て見ぬふりをするこころ

そのこころにも鬼は隠れてる

鬼は外

鬼は外

2017年1月20日 13:37

山田辰美 日々のまなざし

魔法の言葉

魔法の言葉

相手に届くようにはっきりと

大きな声でゆっくりと

「ありがとう」って言うのはむずかしい

「ありがとう」って言えた時

自分のこころがぱあっと晴れる

自分の発した言葉に自分自身がときめいている

「ありがとう」は特別のおまじない

言った本人の心をあったかくする

自分のうれしい気持ちは

相手にもあたたかさとなって届くだろう

何気ないけど

かけがえのないものに囲まれて

生きている僕たちの幸せ

善意のやり取りの中で生きていける幸せに

こころから感謝したい

日々の繰り返しの中で鈍くなる感覚

慣れの中で薄まるときめきや嬉しさ

日常のさりげない出来事は決して当たり前ではない

大切な人の優しい想い

見えない絆に支えられている

ありがとう

その言葉で気付かされるたくさんの繋がり

ありがとう

あなたのおかげです

力強い魔法の言葉

「ありがとう」

2017年1月14日 06:12

山田辰美 日々のまなざし

堅い殻

堅い殻

どんぐりの堅い殻を破るのは

強引な力じゃない

無理やり開こうとすると

中身まで砕けて壊れてしまう

柔らかい土で優しく包みこんで

お日様の光と水を注いで

じっと待っていれば

どんぐりは自ら堅い殻を開く

時が来れば

春の呼び声に応えて

瑞々しい芽を吹くんだ

人の心もこんがらがって

堅い殻に閉ざされることがある

慌ててこじ開けようとしてもだめだ

人も内側から心がほぐれない限り

優しい笑みを見せてはくれない

大地とお日様と水の慈愛で

大切な人の頑なな心を開いてみよう

2017年1月 7日 06:09

山田辰美 日々のまなざし

王子とこじき

王子とこじき(マーク・トウェイン原作)          

同じ日に生まれたふたりの子ども

王子が誇り高くきらめいているのは何故

父親が王様で豊かだったから?

こじきが薄汚れて惨めなのは何故

家が仕事もなく貧しいから?

大人が与えた環境で

子どもは自己を形成していく

王子は 王子として輝き

こじきは こじきとして卑屈に

大人が押し付ける価値観を

子どもは疑いもなく受け入れる

しかし、自分の境涯にないものを求めることがある

王子は 自由気ままな貧しい下町の暮らしを

こじきは 食べ物と家来に満ちたお城での暮らしを

それはごっこ遊びに過ぎなかったのに

ただ服を取り替えただけだったのに

見た目の変化で居場所まで変わってしまった

身分に似合う姿かたちを世間は求めるが

姿かたちは何であれ、身に付いた信念や誇りは変わらない

心の奥に芽生えた自我が真実の自分だ

鏡に映った姿かたちではなく

閉じた目の内に見えてくる自分

その考えをきっぱりと言おう

その生き方を迷いなく進もう