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2014年9月

2014年9月27日 09:16

邂逅(めぐりあい)

邂逅(めぐりあい)

 

人生は出会いによって決まるが

自分の生き方を変えるほどの

人とのめぐりあいはほんの一握りだ

まず自分に感受性がなければならない

人の考えや生き方に夢中になり

感動できる若さというパワーが必要だ

 

しかし大切な人を忘れるのはたやすいことだ

その人の欠点を拡大して見るようにすればいい

そうすれば批判する心が芽生え

受けた刺激やときめきを忘れ

そこから感謝の気持ちは失せてしまう

 

人生を振り返って

胸ときめく出会いがいくつあったろう

心から敬愛できる人に

どれだけめぐり合えただろうか

進むべき道を示してくれた師の教え

青春を熱くした恋と友情

その多寡はともかく

そこから自己を形成してきたのだ

 

キラ星のような邂逅をたぐり

その影響や感化を忘れず

謙虚に生きることは

自分の進むべき人生の

道しるべをもう一度確かめること

2014年9月20日 09:00

泣いた赤鬼

赤鬼のようにいばってもどうしようもなく                                 淋しい気持ちに縛られることがある

人生の中でマンホールに落ちるように                                  突然哀しい気持ちに陥ることがある

自分を本当にわかってくれるやつなんかいない

自分を誰も強く求めてなんてくれないって

人生の一番淋しいことは人の気持ちがすれ違うことだ                        君の事を気遣っている人の存在を知らず                                嘆いていたり悲しんだりしていないかい

いつになったら気づくのだろう                                       大切な人はそばにいるのに

2014年9月13日 09:00

自分だけの富士

 

 万の山の中でも格段の高さを誇る富士

大きいだけで価値があるのではない

でかいだけのでくの坊とは訳が違う

夕焼けに神々しくそびえる姿に言葉を失うことがある

日本人の強い信仰心はこの山を霊峰として崇めた

戸惑い迷う人間の前に泰然と迫りくることがある

 

数十万年に及ぶ火山活動の果てに

高く巨大なだけでなく、得も言われぬ秀麗な姿になった

すべてを超越した山体が空高く屹立している

 

海から立ち上がり大気圏を切り裂き天に繋がる大きさ

すそ野はなだらかな曲線を描き

高くなるにつれ険しく雄々しい

富士は唯一無二の圧倒的な存在感だ

 

冬の荒ぶる姿は人を寄せ付けない

風が雲を呼び、特有の雲が目まぐるしく現れては消える

魔女のように雪煙を上げる妖しい表情も見せる

 

しかし、百人いれば百通りの富士があるという

殊に朝夕は見る間に表情を変える

真紅に燃え立つと思えば、神々しい黄金色を帯びる

またある時は、雲や霞を従え淡い青や紫に溶け込む

そこでは摩訶不思議な光景が日々刻々と生まれている

 

人間の存在は実にちっぽけなものであるが

富士もまた今を生きている

長い風雪の中で成長したり傷ついたりしている

 

富士山にアリンコのような隊列をなす人間よ

お前たちがこの山の何に出会えるのか

この山の実態や本質にどれだけ迫ることができるのか

それがこの山のほんの一部、ほんの一面に過ぎないとしても

それもまたひとつの富士の姿

自分だけの富士を心に刻めばいい

2014年9月 6日 09:00

山田辰美 日々のまなざし

9月6日O.A うつむくひまわり

うつむくひまわり

 

夏の強い日差しに向かっていく花

太陽のエネルギーを一身に浴びて

花びらを広げ輝いていた

胸を張り空を仰ぐ希望の花

もっと高くもっと高くと背伸びをする

 

笑っているのか泣いているのか

一生懸命な花

夕立や台風に大きな葉の幾枚かは傷ついたが

倒れることもなく立ち続けている

夏が盛りを過ぎていく頃に

目いっぱい膨らんだ花は

重そうに頭を垂れ始める

ぴんと広げていた花びらは

しおしおと痩せてきた

 

悲しくうな垂れているのではない

希望を失いしょげているのではない

自分の中で膨らみ始めたものを守るため

頑なにうつむいている

 

自分が光り輝く時期を過ぎて

次の命を大切に育む季節になった

抱き抱える種子のために

雨風を避けてうつむくのだ

生き物は命を繋いで永遠を生きて行く

行く夏にうつむく姿も力強い花

ひまわり