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2013年7月

2013年7月27日 07:43

山田辰美 日々のまなざし

7月27日OA 新しい一日

新しい一日

 

同じように見える葉っぱでも

一枚一枚が違うように

ありふれた今日と

思えるかもしれないけど

同じ景色も決して同じじゃない

同じ出来事も決して同じじゃない

人の想いは一日一日

変わっていくから

 

同じように見える川の流れも

無限の瀬音を奏でている

ありふれた今日と

思えるかもしれないけど

決して同じじゃない

川はその日の空を映して

輝いている

たくさんの汗や涙を積んで

昨日より今日は

素敵に輝いてるに違いない

毎日が違う新しい一日の始まりだよ

 

2013年7月20日 08:02

山田辰美 日々のまなざし

7月20日OA 献身

献身

 

自分の命をかけても

誰かの役に立ちたいという気持ち

無理するのではない

こだわりでなく素直に

この身を捧げたいという想い

 

自分に与えられた時代と社会の中で

生かされている喜びを味わう時

悦びの涙とともに

この命を何かのために役立てたいと願う

ありがたいという気持ちは

自然に報恩の行為を産み出すものだ

 

こころを突き上げる使命のようなもの

自分も何か役に立てるはず

何かやらなくちゃという想い

それは偉大な良心

それは社会的動物である人間の本能

それは献身のこころだ

2013年7月13日 08:05

山田辰美 日々のまなざし

7月13日OA 憂いなきに似たり

憂いなきに似たり

 

君観よ、双眼の色

語らざれば

憂いなきに似たり

 

言葉に表せない

深い憂い

重い悲しみに

涙も枯れはてた

 

瞳の底にすべてを沈め

面には笑みを浮かべて

こらえているのだ

 

涼しい眼差しの奥に

哀しみを抱いている

明日に向かって

眼を見開いて

一歩一歩進もう

強く強くなろう

 

他人の心の痛み

辛い悲しみまで

静かに受け止められる

やさしさを

その眼差しに湛えていよう

 

君観よ、双眼の色

語らざれば

憂いなきに似たり

憂いなきに似たり

2013年7月 6日 07:51

山田辰美 日々のまなざし

7月6日OA 河童の正体

河童の正体

 

河童は可愛くなんてない

とっても怖いもんだよ

頭にお皿があることも口元が尖っていることも

目がまん丸いことも、なんだか愛嬌があるけど

本当は恐ろしいもんだよ

 

おばあちゃんが教えてくれた

川で遊ぶ子どものお尻に手を突っ込んで

内臓をかき回したあげく

しりこ玉を抜き取ってしまう話

 

目をむいて、おじいちゃんが言った

夕暮れの大淵へ行くんじゃないって

あめ色の水面からぬぷっと顔を出し

人なつこい笑顔で子どもを招きよせて、

深い淵に引きずり込むぞって

 

手足に水かきがあるので

水中をアユのように素早く泳いで来る

そして子どもの足をつかむと

すっぽんのように離さないぞ

河童の居場所に入ったらおしまいだ

 

川の早瀬からきゅうりのような匂いがしてた

きっと河童のせいだと仲間とうわさして

慌ててそこで遊ぶのをやめたよ

誰もかれも河童のことを見てきたように知っていた

 

それでもやっぱり川はおもしろくて、毎日、川で遊んでた

河童は怖いけど会いたい気持ちもあった

おじいちゃんとおばあちゃんは

だれよりも河童を恐れていた

幾度もぼくに話してくれた

 

河童は可愛くなんてない

心底恐ろしいもんなんだよ