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2012年10月

2012年10月27日 08:29

山田辰美 日々のまなざし

10月27日OA 言葉

言葉

 

言葉は不思議だ

人のなにげない言葉が棘のように突き刺さることがある

友のさりげない言葉に心底、勇気づけられることがある

言葉は凶器にもなり

福音(贈り物)にもなる

 

いじめっ子は

言葉の持つ深い冷酷さや毒に気付いていない

いじめられっこは

言葉で人の心と繋がれることを忘れている

 

いじめっ子こそ一人が恐い

いつも仲間とつるんで自分を守っている

仲間外れを一番恐れているのだ

 

いじめられっ子はいつも一人きり

たった一人で苦しさや淋しさに耐えている

自分はこれからも一人ぼっちだと心を閉ざしている

 

一人ぼっちではないことに気付かせてくれるのは

気にかけていた人の君への言葉かけと

君の勇気ある言葉なんだよ

2012年10月20日 07:14

山田辰美 日々のまなざし

10月20日OA 崩れる大地

崩れる大地

 

日本各地で崩れる大地

増え続ける土砂災害

雨の多い日本ならではのことなのか

もろく崩れやすい日本列島

いつからだろう

幾度も繰り返される集中豪雨

いつからだろう

頻繁に襲うゲリラ豪雨と呼ばれる激しい雨

 

活発化していると思える巨大地震の恐怖

日本中の大地が緩んで崩れ始めた

堅いはずの岩盤も破砕されている

そこに想定外の大雨だ

森を支えきれずに大地が滑り落ちる

土石流が人々の暮らす集落を直撃する

浅い地滑りだけではない

深層崩壊という大規模な崩壊まで

 

天や神の怒りなのか

自然の営み故に仕方ないことと諦めるべきことなのか

いいや違う

地震はいざ知らず

豪雨の増加は地球上の熱バランスの問題

巨大な熱を放出する現代文明が原因ではないのか

自然に寄り添う暮らしを捨て、利便性ばかりを追求し

高エネルギーに依存する文明のもたらした結果ではないのか

 

ゲリラ豪雨は人類の身から出たさびかも

今なおバベルの塔の高さを競い誇る人類よ

日本の各地で山野が崩れ始めたのは

自然を支配し破壊した報いではないのか

畏れの心を失った人間

いつになったら気付くのだ

 

2012年10月13日 08:11

山田辰美 日々のまなざし

10月13日OA 啓示 9月の海

 啓示―9月の海

 

夏の海の賑わいは消えていた

じりじりした日差しは薄雲に遮られ

風も止み波も穏やか9月の海

漁船も通らない

人の気配のない海は

どこまでも静かだった

岬を下って入り江に広がる海と向かい合う

沖の海面がそこだけ煌めいている

 

波立つ磯の岩に腰を下ろし

沖を眺めていた

雨上がりの海上に

ゆっくりと弧を描きながら

現れたきれいな虹

岸辺から海上へと鮮やかな道が架かる

しばらくして波打ち際から音もなく消えて行った

 

「大丈夫だ」海がささやく

「このまま進めばいい」天地が激励する

自分の人生を肯定し

挑戦を勇気づけるような晴れやかな現象

 

こんなことがあるんだね

あんなに焦がれていた伊豆の海

懐かしい気持ちで磯を廻った

そこは人っ子ひとりいない海

こんな感動的な海もあるんだ

 

岩場から浜辺に戻ると

迎えたのは突然現れた無数のアカテガニ

こんなことがあるんだね

人っ子ひとりいない海で

天の啓示を聞く体験

幾度も海に慰められ励まされてきた

ずっと海が好きだった

2012年10月 6日 07:53

山田辰美 日々のまなざし

10月6日OA 夢の如く

夢の如く

 

行く手を遮る激しい砂嵐

果てしのない砂漠に在って

黙したまま進み続ける人の影

不毛な大地の真っただ中で

希望の地を探して進む

 

かくの如く人は行き

かくの如く人は消える

荒野の嵐はあまたの屍を隠し

夢を埋もれさせる

シルクロードはどこに

楼蘭もまたまぼろし

数千年の栄華も砂漠に消えた

 

英雄は砂漠を疾走し

戦いに勝つ者が富と女を得る

美女をオアシスにかこい

夜毎の交わりも一夜の夢に過ぎぬ

勝つ者も負ける者も

共に砂漠の中

 

この世は果てしなき荒れ野

砂丘に立って

自分の嗅覚を頼りに

どこに向かうというのか

道なき荒れ野から

新しい時代は始まるに違いない

 

生は死の如く幻影なり

人生は夢の如く儚いもの

さればこそ

荒涼たる世界を風の如く駆け抜けよう