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2012年7月

2012年7月28日 07:00

山田辰美 日々のまなざし

7月28日OA いじめと共にある者たち

いじめと共にある者たち

 

いじめられている子の心の闇を覗いてごらん

理不尽にさげすまれ、プライドは踏みにじられる

暴力で意思を蹂躙され、恐怖に怯え、心は凍りついている

心身の苦痛に希望も判断力も奪われた

淋しさ(孤独感)と虚しさ(無力感)に支配され、

救いなき闇にのた打ち回る日々

いわれなき哀しみ

いわれなき苦しみ

休みなき攻撃

 

その惨めさや切なさを自分に置き換えてごらん

どれほど苦しいか、どれほど逃れたいか

どれだけ泣きわめきたいか

 

いじめる者はひたすら誰かを傷つけたい

残酷な欲望・攻撃性に取りつかれている

苦しめる快楽、さげすむ(蔑む)快楽

そんなものがあるのだろうか

徹底的な我欲から生まれる卑劣な支配欲

この世には善悪の判断の難しいことだってあるが

いじめの悪は明白だ

 

いじめる者といじめられる者だけではいじめは成立しない

傍観者という顔なしの群

感受性を押し殺した無表情な者たちの群

人を闇に突き落とす罪を共有する者たち

逃げるな

目を背けるな

見て見ぬふりする卑怯者の群に加わるな

小さな勇気を持ち寄せれば

きっと悲しい結末を防ぐことができる

 

裸の王様の暴走を止めたのは

無邪気な子どもの一言だった

自分の心までいじけて醜く腐り果てる前に

声に出そう「いじめはやめろよ」

2012年7月21日 07:00

山田辰美 日々のまなざし

7月21日OA 子どもの人生をきめるもの

子どもの人生を決めるもの

 

子どもは人生のふりだしを選べない

子どもは時代の子であり、社会の子だ

自分の人生を自分の意志で選んだつもりでも

時代や社会が子どもの一人一人に

重い運命としてのしかかって来る

 

子どもは自分の生きる場所を選べない

どんな時代に生きるかも選べない

自分の親すらも選択できない

何一つ自分で決められない

偶然に産み落とされたその世界が

その子の人生を決めていくのか

 

愛のないとげとげした家庭で育つと

乱暴で人を愛せない子になる

人の悪口ばかり言って、卑屈に嫉む大人を見ていると

意気地のない卑怯者になる

 

馬鹿だあほだと罵られ

やることなすこと認めてもらえなければ

惨めな気持を抱いて、自分を大切にできない子になる

そして自暴自棄な人生を歩み始める

 

「お前がいるだけでうれしい」と抱きしめてくれたら

自信を持って明るく生きて行ける

優しく見守る眼差しやわがままも受け止める慈愛の心があれば

辛いことにも立ち向かう逞しい子になる

 

過保護に甘やかすのではなく、

時には公平で冷静な眼差しも欲しい

人を尊敬し祈りの心を持った大人のいたわりによって

人を優しく気遣う正義感の強い子になる

 

親でなくてもいい

一生懸命生きている優しい大人や、笑いのある家族がいれば

やがて自分の人生を自分で選択できる子になる

2012年7月14日 07:00

山田辰美 日々のまなざし

7月14日OA つばめ

つばめ

 

子だくさんのつばめが

また子どもを産んだよ

巣立ったばかりの若鳥たちが

ちゅんちゅん鳴き、離れないでいるのに

お気に入りの巣でまた卵を抱いている

お父さんとお母さんは代わりばんこに温めている

 

そして5匹の雛が孵った

気遣っていたお父さんははっとして飛び出していった

お母さんはすでに餌探しに出かけている

 

返ってきたお母さんつばめの気配に

にわかに雛たちが大騒ぎする

ちゅんちゅん、ちゅんちゅん

黄色い嘴を大きく開いて泣きわめく

親は餌の虫を雛の大きな口に吐き入れると

雛の様子を確かめるでもなく飛び立つ

雛は急に静かになって巣に沈み込む

 

入れ替わりに戻ったお父さんつばめに

一家は再び喧騒に包まれる

背伸びして我先にと餌をねだる

大騒ぎの中親がさっと飛び立つと

静寂にもどる

 

親は交替で餌を運び続ける

早朝から夕方まで

あの騒ぎが嬉しくて

黄色い大口がかわいくて

夢中になって餌を運ぶのだ

 

子だくさんのつばめは雛が大好き

かまってもらえない若鳥は

ちゅん、ちゅん鳴いてつきまとう

雛が巣立つまで待っててね

南の国に帰る時にはみんな一緒だよ

2012年7月 6日 23:44

山田辰美 日々のまなざし

7月7日OA ゴーヤ

ゴーヤ

 

見かけは気にするな

味だって野生のままだ

人の受けなんて気にしてたら

腐ってしまう

 

俺のオレらしさを

好んでくれるなら

喜んで食われてやる

でも言っとくが

俺の苦さは半端ないぜ

 

いつまでも口に残って

お前を苦しめるかもだ

異様なお姿も

存在感あるよね

名前も頑固なゴーヤだ

 

南国生まれの俺は

強い日差しを遮って

涼しい緑陰を作ってやる

こんな俺が

こんな形で

お役にたつとは思わなかった

 

せっかくだから

俺を食ってみろ

アクの強い俺を食いつくせ

 

2012年7月 5日 18:41

山田辰美 日々のまなざし

6月30日OA 紫陽花

紫陽花

 

しとしと長雨に

はじめは白い花が

すこしづつ自分の色を思い出す

 

しとしと、しとしと梅雨の中

淡いパステル色の彩りが清々しい

木陰に浮かび上がる花は

どんな色に染め上るだろう

青?、それとも赤?

 

幾重に重なった明るい黄緑の葉の間から

可憐な小花が集まって

手毬のように弾んでいる花

今年の花色はお気に入りかい

 

爽やかな空色、あでやかなピンク

深い藍色、濃い赤紫

心変わりの花言葉は当たっているかい

 

降り続く雨にしとどに濡れながら

風景から雨が溶かした色を

選ぶことのできる不思議な花

 

お前は何色に染まるの

妖しく変化する花