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2012年4月

2012年4月28日 08:00

山田辰美 日々のまなざし

4月28日OA ごっこ遊び

ごっこ遊び

 

「私がお母さん」

「私がお姫様」

子どもは何にでも変身できる

子どもの遊びの力は小さな劇場を生みだす

ぬいぐるみの熊や、小さな人形

小さなお家、おままごとの道具によって

初めの世界が開かれていく

 

お人形に幾度も話しかける

そこにお友だちのお客様が登場すると

思いがけない会話がふくらむ

日常生活の一場面だけでなく

おとぎ話の登場人物が現れたり消えたりする

お友だちや兄弟が加わることで

新しいキャラクターが次々に出現する

 

熱心に観察する心優しい大人なら

こどもの「ドラマつくり」の基本原則を

苦もなく悟るだろう

そして今度は大人が

小さな創造者の限られた力では

開かれない不思議な世界へと

導くことができる

ちょっとした小道具と

愉快な設定を与えることで

 

子どもの劇場は突然に進化する

より刺激的でときめく世界

赤ちゃんからお母さん

お姫様から妖怪までの

キャラクターを演じることで

様々な喜びや苦しみを体験できる

思いもよらない世界を開く力は

子どもの中にこそある

ごっこ遊びへようこそ

2012年4月14日 10:13

山田辰美 日々のまなざし

4月14日OA 春の嵐

春の嵐

 

春の宴に激しい嵐が吹き荒れた

きれいに咲き出した桜の花もちぎれ飛んだ

荒々しく打ち付ける風と雨

胸を締め付けられる春の嵐だ

この先にしか穏やかな春はないのか

 

厳しい冬の中で芽生えた春の予感だった

穏やかな季節は必ず廻ってくる

こころ待ちにしている命溢れる季節

潮の満ちるように行きつ戻りつしながらも

期待通り溢れてきた春

一歩一歩進んできた歩みが突然狂いだした

木々をへし折り、花を散らせて

 

駄々をこねる幼子のように

日本中の大気を震わせ暴れた

何が不安なのか

何を躊躇するのか

なぜこの時期(とき)に嵐なのか

こんなぎこちないやり方でしか

本当の春を迎えられないのか

 

すべてが順風満帆には進まない

人生にも突如、嵐が襲う

その痛みや苦しみに耐えて平安の時を招くしかない

大丈夫、終わらない嵐はないんだ

嵐で撹乱された大地は本格的に春を加速するだろう

再出発の儀式

エネルギッシュな季節の幕開けなんだね

春の嵐は

2012年4月 6日 20:40

山田辰美 日々のまなざし

4月7日OA 子供の人生を決めるもの

子どもの人生を決めるもの

 

子どもは人生のふりだしを選べない

子どもは時代の子であり、社会の子だ

自分の人生を自分の意志で選んだつもりでも

時代や社会が子どもの一人一人に

重い運命としてのしかかって来る

 

子どもは自分の生きる場所を選べない

どんな時代に生きるかも選べない

自分の親すらも選択できない

何一つ自分で決められない

偶然に産み落とされたその世界が

その子の人生を決めていくのか

 

愛のないとげとげした家庭で育つと

乱暴で人を愛せない子になる

人の悪口ばかり言って、卑屈に嫉む大人を見ていると

意気地のない卑怯者になる

 

馬鹿だあほだと罵られ

やることなすこと認めてもらえなければ

惨めな気持を抱いて、自分を大切にできない子になる

そして自暴自棄な人生を歩み始める

 

「お前がいるだけでうれしい」と抱きしめてくれたら

自信を持って明るく生きて行ける

優しく見守る眼差しやわがままも受け止める慈愛の心があれば

辛いことにも立ち向かう逞しい子になる

 

過保護に甘やかすのではなく、

時には公平で冷静な眼差しも欲しい

人を尊敬し祈りの心を持った大人のいたわりによって

人を優しく気遣う正義感の強い子になる

 

親でなくてもいい

一生懸命生きている優しい大人や、笑いのある家族がいれば

やがて自分の人生を自分で選択できる子になる