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2011年11月

2011年11月18日 23:55

山田辰美 日々のまなざし

11月19日OA 喜び

喜び

 

 

楽しい事なら何でもやりたい

あれもこれも楽しそうに思えて

あれもやってみた

これもやってみた

 

でも楽しくなる前に

つまらなくなる事が多い

面白みがわかる前に

辛くなること、苦しくなることもあった

続ける事は

はじめる事よりもずっと難しい

 

始めのうずうずした期待感

わくわくする憧れを

途中で見失ってしまうこともある

諦めなければよかったんだ

始めの気持ちに立ち返ることができれば

のり越えられるかもしれないよ

 

ある程度やりきらないと感じ取れない感覚

面白みや手応え

その感覚にたどり着くまで

頑張ってごらん

人は同じ場所にとどまるよりも

新しい場所を求めてしまうかもしれない

でもここにとどまり続けること

やり続けることで

初めて知る喜びがあるんだね

 

感動を分かち合える仲間との絆

苦労した分だけ戻ってくる喜び

献身できる自分を見届ける誇らしさ

2011年11月12日 07:00

山田辰美 日々のまなざし

11月12日OA 冬支度

冬仕度

 

 

樹木は木枯らしの吹くのを待っている

その葉を美しく染めてくれるから

リスやネズミはせわしなくどんぐりを集め、

厳しい冬に備えて大地に隠した

クマは冬ごもりに就くために、

ブナの実やどんぐりなどありったけ腹に詰め込んでいる

キリギリスやバッタは今も葉陰にいるが、

夏の日の食欲はなく歌う気力もなくしている

 

朝の大地は草叢や土に霜が降りてきれいだ

静かにたちこめている朝霧の中

静寂をやぶりうごめく影

目覚めた動物たちがもう巣穴を出始めたのだ

この季節はこの季節なりの賑わいがある

木々はますます彩りを深め

空気は澄んで、鮮やかな青空だ

 

リスもネズミもクマも冬支度に精を出す

冬の先に春がくることを疑いもしない

キリギリスやバッタは行く秋を謳歌して、卵を大地にゆだねた

大地に静かに横たわり動かなくなった

卵から孵った子ども達が草叢いっぱいになる春を夢見ながら

死んだキリギリスやバッタは

羽や脚や触覚までバラバラに分解されて

小さなざわめきのうちに全てアリの巣に運ばれた

物も生き物もみんな繋がっている

 

深まりゆく秋の日の物語

 

2011年11月11日 14:06

山田辰美 日々のまなざし

11月2日OA 生きている

生きている

 

 

この広い世界の片隅に

僕たちの生活があり

この長い歴史のひと時に

僕たちの日常がある

 

春、夏、秋、冬

春、夏、秋、冬

巡る季節は約束をたがえず巡ってくる

川は絶えることなく流れ

山を削り蛇行を繰り返す

勢いのあった大木は強風に倒れ

新しい芽生えが光を受けて誕生した

その芽生えがぐんぐん枝を張り葉を茂らせる

野山では数限りない動物が死に

数限りない動物が生まれた

動物たちのおびただしい糞や死体は

いつの間にか土に還っている

 

親は子を慈しみ

仲間は互いを信頼し

恋人たちは愛し合い

たくさんの喜びを感じ

たくさんの哀しみを胸に抱いて

人間は毎日を生きている

 

この広い世界の片隅で

この長い歴史のひと時に

僕たちは生きている

たったひとつの人生を生きている