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下田で最大33m津波 南海トラフ巨大地震被害想定

(2012/8/30 09:22)

 内閣府は29日、南海トラフ巨大地震(東海・東南海・南海地震の3連動発生など)の津波高・浸水域の推計と被害想定を公表した。被害想定のうち、東日本大震災並みのマグニチュード(M)9クラスの巨大地震により、駿河湾から紀伊半島沖を中心に大津波が生じるケースでは、関東以西の30都府県で津波などの死者が32万3千人に上る、との内容。本県の死者は全国最多の10万9千人と示され、県の東海地震第3次被害想定(5851人)を大幅に上回った。
 県内の津波高の最大値は下田市が33メートル(沿岸部の平均は15メートル)、御前崎市が19メートル(同13メートル)、浜松市南区が16メートル(同14メートル)など。
 内閣府によると、3月時の推計に比べ、岬の先端や砂浜、崖といった海岸周辺の地形データを50メートルメッシュ(四方)単位から10メートルメッシュに詳細化し、津波高の算出精度を高めた結果、御前崎市の浜岡原発付近の最大値は2メートルほど低い19メートルとなった。一方、下田市の最大値は約7メートル高まった。
 津波の最短到達時間は、津波高1メートルの場合で静岡市清水区と焼津市が2分、同3メートルではそれぞれ3分。南伊豆町は「20メートル以上の津波到達まで7分」と厳しい数値が示された。
 浸水深1センチ以上の浸水域は県全体で150・5平方キロ(県3次想定37・85平方キロ)。「全員死亡」とされる浸水深1メートル以上は浜松市南区13・3平方キロ、西区10・8平方キロ、静岡市清水区10・0平方キロなどで、県全体では99・8平方キロに上った。浜岡原発敷地内の浸水深は1〜4号機付近が4〜6メートル、5号機付近が7〜9メートルで、建物や建設中の防潮堤などは考慮していないという。
 被害想定は津波を引き起こす津波断層について11のケースを設けて算出した。このうち、断層の「大滑り域」「超大滑り域」を駿河湾から紀伊半島沖とし、遠州灘沖から断層破壊が始まるケースで、さらに住民の在宅率の高い冬の深夜の強風時に「被害が最大になる」とした。
 本県の人的被害は、津波地震の発生場所、時間帯、耐震補強や早期避難の状況により、死者数で10万9千人〜6700人など、大きな“幅”が示された。揺れ、津波、火災などによる建物被害(全壊棟数)は31万9千棟〜23万4千棟になった。

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「南海トラフ」被害想定の骨子
一、最新の科学的知見に基づき「南海トラフ」沿いに発生する最大クラスの地震、津波を推計。発生確率は極めて低い
一、冬の深夜に最大級の地震が起き、駿河湾から紀伊半島沖を中心に大津波が起きるケースでは、30都府県の死者が最大32万3千人に上る
一、津波の死者が約7割を占める。発生後20分以内に全員が避難を始めれば津波の死者は半減
一、水深1センチ以上の浸水域は、最大1015平方キロで東日本大震災の1・8倍。このうち津波に巻き込まれた場合にほぼ全員が死亡する水深1メートル以上は602平方キロ
一、冬の午後6時に発生し、四国沖から九州沖を中心に大津波となる場合、全壊・焼失する建物は最多の238万6千棟

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