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きらめきデイズ(4)イルカトレーナー、相棒とジャンプ

(2018/11/2 11:00)
イルカの「オト」のトレーニングに臨む久保田真未さん=10月中旬、伊東市の「ドルフィンファンタジー伊東」
イルカの「オト」のトレーニングに臨む久保田真未さん=10月中旬、伊東市の「ドルフィンファンタジー伊東」

 伊東市のイルカのふれあい施設「ドルフィンファンタジー伊東」で、トレーナーの久保田真未さん(25)はイルカをトレーニングする日々を送る。ふれあいの時間、来場した親子が久保田さんに教わった合図を送ると、最年少のイルカの「オト」がぐんぐん下に潜っていき、突如、水面から大ジャンプを披露した。
 施設はメスのバンドウイルカ6頭を飼育している。皆穏やかで人懐こく、首都圏から足を運ぶリピーターが多い。オトは4歳。駆け出しだった久保田さんが来園時から担当し「トレーナーとして成長させてもらった」という特別な存在だ。「毎日ぎゅっと抱きしめたいくらい」という愛情はオトも理解しているようで、久保田さんが技を褒めると次の合図を無視して繰り返したり、ほかのイルカを構っていると嫉妬して割り込んできたりと、かわいらしい逸話は数知れない。
 「イルカは賢く、人間の気持ちを察知するのがうまい。私もしっかり気合を入れて臨まないと」と久保田さん。トレーニングは視線を離さず、手のサインや道具で合図し、成功したら拍手して褒める。オトが楽しめるよう短時間の“遊び”を地道に繰り返しながら、技の精度を高めていく。
 漠然と「動物に関わる仕事に就きたい」と思っていた高校3年の時、イルカショーでトレーナーとイルカが信頼しあって演技に臨む姿に「この仕事だ」と思った。大阪市の専門学校でイルカトレーナーのコースを専攻し、就職活動はトレーナーの職種のみの企業にこだわって伊東市へ来た。「夢をかなえる喜びでどういう場所か知らずに来てしまった」と久保田さん。「海がきれいでアジの刺し身がおいしい。出身地の滋賀県では縁が無かったので、毎日が新鮮」と魅力を語る。
 実家の味が猛烈に恋しくなることも。正月などで帰郷するとほっとするが、一方でいつもオトが気になってしまう。オトが初めて成功した技は水面上に上体を出して「気を付け」をするポーズだった。びしっと決めてほしかったのに、水面から出した体をゆらゆらと動かしていた。その時の「褒めてくれるかな」という表情が、脳裏から離れない。

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