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ダブルケア(5・完)「家族会」の支え 悩みを可視化して共有

(2017/1/12 11:00)
1月に開かれた「ひまわりの会」の定例会。この日に来場した会員の中で、現在や過去にダブルケアを経験した人は半数近くを占めた=焼津市内
1月に開かれた「ひまわりの会」の定例会。この日に来場した会員の中で、現在や過去にダブルケアを経験した人は半数近くを占めた=焼津市内

 育児と介護を同時に抱える「ダブルケア」に30~40代で直面している人の中で、悩みを共有できる同年代の相手が見つからず、行き詰まるケースは多い。担い手の多くを占める女性たちの駆け込み寺的存在となっているのが、介護する人たちの集まり「家族会」だ。
 「唯一、心情を吐露できる場所」。焼津市認知症家族会「ひまわりの会」に5年間通い続ける女性はこう表現する。14年前、妊娠中に義母の認知症が始まった。夜、長男を1時間抱っこして寝かしつけ、そっと布団に下ろした途端、義母が「今日は何月何日か」と大声で聞く。義母が汚したトイレの片付けや、2時間おきの長男の授乳を繰り返すと朝日が見えた。夫は会社に出勤し、1人きりのダブルケアが始まる。体重は10キロ近く落ちた。認知症が原因と分かっていても、義母の暴言にいら立ち、長男に厳しく当たった。
 静岡県外から嫁ぎ、30代になったばかり。おむつ替えや消臭など介護のすべを習得しても、長男と義母が「将来どうなるか」と悲観し、不安に駆られた。夫に相談しても、相づちは人ごとのよう。寂しかった。
 ケアマネジャーに教わり「ひまわりの会」に行った。「これでは子どもの性格がゆがんでしまう」と打ち明けると、先輩ママとして中高年の女性会員から「子どもは母の頑張りを見ている。大丈夫よ」と励まされた。会員の体験談は女性の状況に重なる点が多く、示唆に富んでいた。「自己犠牲の苦しみから解放された。私が笑顔でいることが大切と知り、手抜きしようと思えた」と感謝する。

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