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<親子に時間を>記者座談会 子育て支援 政治に問う

(2016/7/2 18:13)
育休退園を経験した母子=序章=
育休退園を経験した母子=序章=
子どもと触れ合う父親=第2章=
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 少子高齢化が加速する中、7月10日投開票の参院選は、政治の子育て支援政策に対する本気度が問われているともいえる。現代育児の課題を探る「親子に時間を」取材班が、母親、父親、企業、子ども、歴史、政治の観点から連載を振り返り、将来に向けた子育て支援の在り方を考えた。

 ■母親(序章・育休退園の波紋) 美化される「多様化」
  育休退園とは親が下の子の育児休業(育休)を取得する際、保育園に通う上の子を退園させるという自治体のルール。賛否の背景に0~2歳児の育児を誰が担うのが最善か、という価値観の対立がある。親が休業中なら家庭で育てればいい、という意見がある一方、核家族化が進み、地域の絆が薄れる中、長時間労働の夫を持つ女性が1人で乳幼児2人を家庭で育てるのは大変という意見があり、ともにうなずける。親の就労支援という保育園の役割自体を見直す時期に来ているかもしれない。
  そもそも就業継続を希望しても、マタニティーハラスメントに遭ったり、非正規社員を理由にされたりして育休を取得できず、保育園の利用すらままならない女性がいる。働くことができなくなった女性は収入が減ったり、地域から孤立したりして育児に不安を抱えるケースもある。
  育休は正社員でなければ取得しづらい、厳しい現実をあらためて知った。やむなくパートや非正規を選択する人もいる。育児も、働き方も、「多様化」という言葉で美化されていると感じる。

 ■父親(第2章・イクメンの選択) 過渡期に揺れる男性
  育休を取得できない男性が圧倒的に多いが、あと10年で世の中はがらりと変わるのではないかと感じた。30代の男性の中に、育児に自然体で関わる人が確実に存在する。そんな彼らが今後、企業で管理職になるからだ。とはいえ、「育児は男女ともに分担したい」と思っていても、従来通りの「男は仕事、女性は育児」という考え方との間で、揺れ動いている男性も多い。
  育児世代の収入が伸び悩み、大学教育費に関する公的支援が少ない現状では共働きせざるを得ないだろう。家事育児の分担は必然かもしれない。残業が当たり前という従来通りの働き方のままで家事育児を担い、夫が疲弊するケースもあるといい、環境改善が必要だ。
  午後8時に帰宅する男性は、自分のことを「長時間労働」とは思っていないようだ。
  女性だけではなく、男性も、私生活を大切にする傾向が強まっているように感じる。しかし、最低限の社会保障が維持されなければ、それも実現できない。体調を崩してからでは遅い。

保育園の昼寝の時間=第4章=
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友達と遊ぶ子どもたち=第5章=
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