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<親子に時間を>夜型幼児(2)早寝より触れ合い優先

(2016/5/11 11:00)
午後9時ごろ、商業施設で買い物を終えて帰宅する親子。店内では子どもたちが楽しそうに過ごしていた=4月下旬、県内(写真の一部を加工しています)
午後9時ごろ、商業施設で買い物を終えて帰宅する親子。店内では子どもたちが楽しそうに過ごしていた=4月下旬、県内(写真の一部を加工しています)

 平日の午後8時すぎ。県中部のショッピングセンターを、幼子を連れた若い夫婦が訪れた。試着室で母親が洋服を選ぶ間、父親にあやされた子どもが笑い声を上げた。「かけがえのない親子のひととき」。20代の女性店員はごく自然な光景と受け止め、幼児の就寝への懸念は感じられなかったという。
 静岡市の保育園長は「『早寝』の優先順位が下がっているのではないか」と指摘する。「家族でゆったり過ごしたいのも分かるが、園児から前日深夜のテレビ番組の話を聞くと、複雑な気持ちになる」
 静岡県内の保育園と認定こども園を対象にした本紙の睡眠調査で、園児の睡眠不足の原因(複数回答)について「寝かし付け意識の希薄化」が30%と最多。「遅くまで母親が仕事」(21%)、「父親の帰宅時間が遅い」(16%)、「深夜営業の店舗増加」(11%)と続いた。
 幼児の理想の就寝時間は午後8時から9時とされる。迎えのピークは午後6時前の園が多い。帰宅して夕食の準備にかかるとなれば、母親は忙しく立ち働くしかない。県東部の園長は「迎えが遅くても早寝させるよう努める母親がいる一方、早く来てもママ友と話し込む人もいる。そんな母親の子が睡眠不足だったりする」と手厳しい。育児と仕事を両立させた自らの経験を今の母親に照らし、批判的にみるベテラン保育士は少なくない。

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